カーリースの申し込みや契約は、実はとてもシンプルだ。
しかし、「カーリースは難しそう」というイメージが先行し、なかなか利用できない人は多いだろう。
そこで本記事では、カーリースの必要書類と、申し込み〜契約・納車の流れをわかりやすく解説する。
必要書類や申し込み〜契約・納車の流れはほとんどのカーリースで同じであるため、本記事を参考にカーリースの利用を進めてみてほしい。
カーリースの必要書類と取り方を解説

カーリースの申し込みや契約に必要な書類は、以下の4つだ。
\カーリースの必要書類/
必要書類 | 必要なタイミング | 発行場所 | 発行費用 | |
1 | 車庫証明書 | 契約 | 警察署 | 2,000〜2,500円 (都道府県により異なる) |
2 | 印鑑登録証明書 | 契約 | 市区町村役場 またはコンビニ | 市区町村:300円 コンビニ:150円 |
3 | 住民票の写し | 契約 | 市区町村役場 またはコンビニ | 市区町村:300円 コンビニ:150円 |
4 | リース契約書 | 契約 | − | − |
5 | 運転免許証 | 申し込み | − | − |
各書類の詳細や、取り方について詳しく解説する。
1. 車庫証明書
車庫証明書とは、使用する車の保管場所を証明するための書類だ。
車庫証明の実施は法律(車庫法 第3条)によって定められた義務であり、カーリースの契約では必ず車庫証明書の提出が必要となる。
\実際の車庫証明書/

車庫証明書の取り方
車庫証明の実施および車庫証明書の発行は、「駐車場の所在地を管轄している警察署」で行うことができる。
申請書を事前に準備した上で警察署に足を運び、窓口で申請しよう。
申請が完了すると、3〜1週間ほどで車庫証明が完了する。
車庫証明が完了したら警察署に再度足を運び、車庫証明書を受け取ろう。
詳しい流れや、申請書の書き方などは以下の記事で解説しているため、参考にしてほしい。
車庫証明書の発行費用
車庫証明書の発行費用は、2,000〜2,500円だ(都道府県によって異なる)。
以下に都道府県ごとの発行費用をまとめているため、参考にしてほしい。

発行費用の支払い方法は、現金払いのほか、クレジットカードやQRコード決済にも対応している。
ただし、警察署によってはキャッシュレスしか取り扱っていない場合もあるため、現金とキャッシュレスのどちらも用意しておくといいだろう。
カーリースは取得を代行してくれる
車庫証明書の取得には時間がかかるため、「対応する暇がない」という人もいるだろう。
そうした人は、カーリースに車庫証明の取得代行を依頼しよう。
車庫証明書の取得代行にかかる費用は、10,000〜30,000円(発行費用含む)だ。
カーリースによって代行費用が異なるため、仮審査通過後に、担当者に確認してみてほしい。
また、カーリースによって車庫証明書の取得代行費用がリース契約に含まれている場合もある。
この場合、「車庫証明書を自分で取得してその分の費用を抑える」ことが基本的にできないため、注意してほしい。
車庫証明書の取得代行費用が、リース契約に含まれているかどうかは、カーリースの担当者に確認してみよう。
2. 印鑑登録証明書
印鑑登録証明書とは、住民票のある市区町村に登録された印鑑(実印)が、本人のものであることを公的に証明する書類だ。
自動車や住宅など、高額な取引をする際には印鑑登録証明書が必要となる。
カーリースの契約においても印鑑登録証明書の提出が必要となるため、事前に用意しておこう。
\印鑑登録証明書のサンプル/

印鑑登録証明書の取り方(市区町村役場)の場合
印鑑登録証明書は、市区町村の役場または連絡所で取得できる。
市区町村の役場または連絡所に足を運び、印鑑登録証明書交付申請書をその場で記入し、窓口に申請しよう。
また、印鑑登録証明書の発行には「印鑑登録証」の提示が必要だ。
\印鑑登録証のサンプル/

印鑑登録証は、市区町村の役場で印鑑登録を行った人に発行される証明カードである。
したがって、印鑑登録をまだ行っていない人は、実印を作成し、印鑑登録を行ってから印鑑証明書を発行してもらおう(印鑑登録と同時に証明書の発行もできる)。
印鑑登録証明書の取り方(コンビニ)の場合
印鑑登録をすでに行っており、マイナンバーカード(個人番号カード)を持っている人は、印鑑登録証明書をコンビニのマルチコピー機で発行することができる。
\印鑑登録証明書コンビニ発行のやり方/
- 「行政サービス」ボタンを押す
- 「証明書の交付」ボタンを押す
- 「証明書交付サービス」ボタンを押す
- マイナンバーカードを読み取り機にかざす
- 表示を確認して「同意する」ボタンを押す
- 「お住まいの市区町村の証明書」ボタンを押す
- 暗証番号(4ケタ)を入力する
- マイナンバーカードを取り外す
- 「印鑑登録証明書」ボタンを押す
- 発行したい枚数を入力する
- 発行内容を確認して「確定する」ボタンを押す
- マルチコピー機に発行費用分のお金を入れる
印鑑登録証明書をコンビニで発行した場合の費用は1通150円であるため、市区町村役場で発行するよりも安い。
印鑑登録に使用できる実印の要件
印鑑登録をまだ行っていない人は、実印を作成し、市区町村役場で印鑑登録を行う必要がある(現在持っている実印でもOK)。
また、印鑑登録に使用できる実印には要件があるため、ここで確認しておこう。
\印鑑登録に使用できる実印の要件/

三文判(大量生産された印鑑)でも印鑑登録は可能だが、悪用リスクが高いため推奨されていない。
印鑑登録可能な印鑑を持っていない場合は、近所のハンコ屋で購入するか、オンラインショップで購入しよう(オンラインの場合は2,000円〜で作成可能)。
3. 住民票の写し
カーリースによっては、契約の際に住民票の写しの提出を求められることがある。
住民票の写しとは、「住民票原本に記載されている事項を写したもの」であり、市区町村の役場または連絡所で取得可能だ。
ちなみに、「住民票の写しをコピーしたもの」は住民票の写しとして提出できないため、注意してほしい。
\住民票のサンプル/

住民票の写しの取り方(市区町村役場)の場合
住民票の写しは、市区町村の役場または連絡所で取得できる。
市区町村の役場または連絡所に足を運び、住民票の写し等交付請求書をその場で記入し、窓口に申請しよう。
ちなみに、カーリースに提出する住民票の写しは、続柄・世帯主・本籍・筆頭者・マイナンバーの情報は記載されていないものでOKだ。
住民票の写し等交付請求書を記入する際は、以下のような項目にはチェックを入れずに申請しよう。

また、住民票の写しを取得する際は、運転免許証など身分証明書の提出が必要になるため、忘れずに持参しよう。
住民票の写しを市区町村の役場または連絡所で発行する場合、発行費用は1通300円かかる。
住民票の写しの取り方(コンビニ)の場合
マイナンバーカード(個人番号カード)を持っている人は、住民票の写しをコンビニのマルチコピー機で発行することができる。
\印鑑登録証明書コンビニ発行のやり方/
- 「行政サービス」ボタンを押す
- 「証明書の交付」ボタンを押す
- 「証明書交付サービス」ボタンを押す
- 「マイナンバーカード・住基カード」ボタンを押す
- マイナンバーカードを読み取り機にかざす
- 表示を確認して「同意する」ボタンを押す
- 「お住まいの市区町村の証明書」ボタンを押す
- 暗証番号(4ケタ)を入力する
- マイナンバーカードを取り外す
- 「住民票の写し」ボタンを押す
- 「本人のみ」ボタンを押す
- 記載項目はすべて「無」を選択し「確定する」ボタンを押す
- 発行したい枚数を入力する
- 発行内容を確認して「確定する」ボタンを押す
- マルチコピー機に発行費用分のお金を入れる
住民票の写しをコンビニで発行した場合の費用は1通150円であるため、市区町村役場で発行するよりも安い。
4. リース契約書
リース契約を結ぶためには、カーリースの担当者が用意するリース契約書に記入・捺印し、提出する必要がある。
信販会社の本審査に通過すれば、リース契約書について担当者から案内があるため、案内に従って書類を提出しよう。
基本的には、自宅にリース契約書が送られてくるため、記入・捺印して返送するだけだ。
カーリース会社がリース契約書を受領すると、契約成立となる。
つまり、「リース契約書を記名・捺印して返送したとき」が、実質的な契約成立のタイミングと考えよう。
契約締結前であれば、申し込みのキャンセルや車種・契約内容などの条件変更が可能だ(条件を変更すると再審査になるケースがある)。
※ カーリースカルモくんは「申し込み内容に同意した時点」で契約が成立し、通常とはタイミングが異なるため注意しよう
5. 運転免許証
運転免許証は、カーリースの仮審査に申し込む際に必要となる書類だ。
提出方法はカーリースごとに異なり、運転免許証をスマホカメラで撮影した画像をアップロードする場合もあれば、免許証番号だけを入力する場合もある。
スマホカメラで撮影した画像をアップロードする場合は、表面だけでなく裏面も忘れずにアップロードしよう。
また、信販会社の本審査を受ける際に、運転免許証の提出を求められることもある。
その際はカーリースの担当者の指示にしたがって、運転免許証をスマホカメラで撮影した画像や、コピーした用紙を提出しよう。
カーリースの申し込み〜契約・納車の流れを解説

ここでは、カーリースの申し込み〜契約・納車までの流れを解説する。
\カーリースの申し込み〜契約・納車までの流れ/

ステップごとに詳しく紹介する。
1. カーリースの仮審査に申し込む
まずは、利用したいカーリースの公式サイトにアクセスし、乗りたい車を選択しよう。
仮審査申し込みのページまで進むと、個人情報や勤務先情報を入力する画面に遷移する。
カーリースの仮審査申し込みに必要な情報
- 氏名、生年月日、性別
- 自宅住所、電話番号(自宅または携帯)
- 世帯主か否か、配偶者の有無
- 子どもの人数、生計が同じ者の人数
- 住居形態、居住年数、住宅ローンの有無
- 運転免許証番号(または画像アップロード)
- 年収額、職業・職種、勤続年数
- 勤務先名称、所属部署、役職
- 勤務先住所、勤務先電話番号
※ カーリースによって仮審査申し込みに必要な情報は多少異なる
これらの情報を正しく入力した上で、カーリースの仮審査申し込みを完了させよう。
仮審査結果は最短1日、長くても3営業日内に届くため、結果を待とう。
2. 担当者と車や契約内容を商談する
カーリースの仮審査に通過すると、次に担当者と車や契約内容の商談を行うことになる。
ちなみに、仮審査申し込みの際に選択した車やグレード、オプションなどは、担当者との商談で変更可能だ。
「車選びやカーリースのプラン選びはよくわからない」という人は、担当者に積極的に相談してみよう。
大手カーリースの担当者なら、車選びから最適なプラン選びまで、親身になって相談に乗ってくれる。
3. 信販会社の本審査申し込む
カーリースの担当者との商談が完了すると、次に信販会社の本審査に申し込む。
カーリースは「カーリース会社と契約するもの」と思われがちだが、実際に契約をするのは信販会社だ。
\カーリース・信販会社・利用者の関係/

したがって、信販会社の本審査に申し込み、審査に通過してはじめてカーリースを利用できる。
信販会社の本審査は、カーリースの担当者を通して行われるため、利用者は審査結果を待つだけだ。
4. カーリースから契約書が届く
信販会社の本審査に無事通過すれば、いよいよリース契約の締結に進む。
ほとんどのカーリースは、紙の契約書を郵送する。
ただし、カーリースカルモくんについては、契約書をメールで送信している。
5. 契約書・必要書類を返送する
カーリースから郵送された契約書が届いたら、契約書を確認した上で記入・捺印し、必要書類と一緒に返送しよう。
リース契約は、カーリースが契約書と必要書類を受領したタイミングで契約成立となる。
したがって、必要書類と一緒に契約書を返送した時点で、契約が成立したものと考えていい。
ただし、カーリースカルモくんは担当者との商談時に、申し込み内容に同意した時点で契約成立となるので注意してほしい。
契約が成立する前であれば、申し込みのキャンセルや契約内容の変更などが可能だ。
6. 納車日のお知らせが届く
リース契約が成立すれば、カーリースの担当者または担当の販売店から、納車日についえお知らせが届く。
通常は1〜3ヶ月ほどで納車されるが、人気車種は4ヶ月以上かかることもある。
具体的な納期を事前に知っておきたい人は、カーリースの担当者と商談する際に、納期についてしっかりと質問しておこう。
7. 自宅または販売店で車を受け取る
納車当日になれば、販売店の担当者が自宅まで車を運んでくれるか、販売店での納車となる。
自宅納車か販売店納車かは、カーリースによって対応が異なる(どちらも対応している場合もある。
以上が、カーリースの申し込み〜契約・納車までの流れだ。
カーリースによって流れが若干異なるが、大方はこの流れで契約が進んでいくことを頭に入れておいてほしい。
補足|KINTOは仮審査・商談・契約書記入がない
カーリースの申し込み〜契約・納車までの流れの補足として、トヨタ公式のKINTOは、「仮審査」「担当者との商談」「契約書記入」がない。
\KINTOの申し込みから納車までの流れ/

KINTOの公式サイトから車や契約プランを選び、本審査に申し込む。
本審査に通過すれば、あとはMy KINTO(KINTO利用者のポータルサイト)にログインし、リース契約の内容を確認して同意をすれば契約成立となる。
このように、他社カーリースと比べて申し込み〜契約・納車の流れがシンプル化されているのがKINTOの特徴だ。
カーリースの必要書類や申し込み・契約・納車についてよくある質問

カーリースの必要書類や、申し込み・契約・納車についてよくある質問を紹介する。
カーリースでも車庫証明書は必要なの?
カーリースは、レンタカーやカーシェアとは異なり、「車を借りる契約」を結ぶサービスだ。
車検証の「使用者欄」には利用者の名義が記載されるため、車庫証明書の取得・提出が必須となる。
カーリースの車庫証明書の取り方については、以下の記事で詳しく紹介している。
印鑑登録証明書や住民票の写しはコピーでもいいの?
印鑑登録証明書や住民票の写しは、「原本」を必ず提出する必要がある。
取得した印鑑登録証明書や住民票の写しを、コピー機で印刷した用紙は無効であるため注意してほしい。
また、印鑑登録証明書や住民票の写しは「発行後3ヶ月以内のもの」が、基本的に有効だ。
リース契約はキャンセルできるの?
カーリースとのリース契約が成立すると、それ以後のキャンセルはできない。
車やグレード、オプション、プランなどあらゆる契約内容を変更できなくなるため、注意してほしい。
「カーリースの利用をやっぱりやめたい」または「契約内容を変更したい」という場合は、必ずリース契約が成立する前にキャンセルや変更をしよう。
カーリースは自宅に車を届けてくれるの?
多くのカーリースは、自宅まで車を届けてくれるため、納車日は自宅で待機しているだけでいい。
ただし、KINTOは原則として販売店納車であり、カーリースによっては販売店での受け取りに対応している場合がある。
販売店での受け取りを希望する場合は、カーリースの担当者と商談する際に希望を伝えてみよう。
カーリースは離島でも申し込み・契約できるの?
離島からの申し込み・契約に対応しているかどうかは、カーリースによって異なる。
以下は、離島からの申し込み・契約ができるカーリースの一覧だ。
離島からも申し込み・契約できるカーリース
※ 一部離島は申し込み・契約できない場合がある
※ 一部離島では港受け渡しになる場合がある
※ 車の車検・メンテナンスは販売店に車を持っていく必要がある
おわりに:カーリースで"新しい車の持ち方"を体感しよう

本記事で紹介した内容をまとめる。
\カーリースの必要書類/
必要書類 | 必要なタイミング | 発行場所 | 発行費用 | |
1 | 車庫証明書 | 契約 | 警察署 | 2,000〜2,500円 (都道府県により異なる) |
2 | 印鑑登録証明書 | 契約 | 市区町村役場 またはコンビニ | 市区町村:300円 コンビニ:150円 |
3 | 住民票の写し | 契約 | 市区町村役場 またはコンビニ | 市区町村:300円 コンビニ:150円 |
4 | リース契約書 | 契約 | − | − |
5 | 運転免許証 | 申し込み | − | − |
\カーリースの申し込み〜契約・納車の流れ/
- カーリースの仮審査に申し込む
- 担当者と車や契約内容を商談する
- 信販会社の本審査申し込む
- カーリースから契約書が届く
- 契約書・必要書類を返送する
- 納車日のお知らせが届く
- 自宅または販売店で車を受け取る
カーリースの必要書類や、申し込み〜契約・納車までの流れはシンプルだ。
決して複雑ではなく、誰もが気軽に申し込める。
本記事を通して、「カーリースは難しそう」というイメージが払拭されたなら幸いだ。
カーリースの必要書類や、申し込み〜契約・納車までの流れを知った人は、次に利用したいカーリースを選ぼう。
以下の記事では、おすすめカーリースを紹介しているため、本記事とあわせて参考にしてもらいたい。