信用回復ローンは、一般的な自動車ローンでは審査に通りにくい人でも、審査に通る可能性が高く、車を購入できる。
いわば、ブラックや収入が少ない・不安定な人にとっての、救済的なローンサービスだ。
一方で、「信用回復ローンはやばい(怪しい)」という声を見聞きし、利用にあたって不安を感じている人は多い。
そこで本記事では、信用回復ローンとはどういったサービスなのかを、詳しく紹介する。
信用回復ローンのメリットだけでなく、デメリット・注意点、選び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。
また、記事の最後ではおすすめの信用回復ローン3社を紹介している。
信用回復ローンとは?

ここでは、信用回復ローンとは何かを知るための、基本的な知識を紹介している。
まずは信用情報について知ろう
信用回復ローンについて知るためにはまず、「信用情報(クレヒス)」について知る必要がある。
信用情報とは、「ローンの返済やクレジットカード利用代金の支払いなどの信用取引履歴」のことだ。
たとえば、銀行や信販会社の自動車ローンを利用すると、誰がいつどこに申し込んだのか、いくら借りたのか、返済額はいくらかといった情報が、信用情報として記録される。
\信用情報の仕組み/

信用情報を記録しているのは、「信用情報機関」と呼ばれる3つの企業・団体であり、すべての信用情報は、銀行や信販会社を通じて加盟している信用情報機関に記録されている。
\3つの信用情報機関/

信用情報を記録する理由は、過去の信用取引の履歴から、「金融機関における当人の信用度」を確認するためだ。
自動車ローンに申し込みをすると、銀行や信販会社は申し込み情報をもとに信用情報を照会し、お金を貸すべきかどうかを判断している。
ブラック=信用情報に傷がある
信用情報に傷がある人のことを、「ブラック」や「ブラックリスト掲載者」などと呼ぶ(実際はブラックリストというリストは存在しない)。
たとえば、過去にローンの返済やクレジットカードの支払いを延滞した人や、債務整理(任意整理や自己破産の申し立てなど)を行なった人は、ブラックになっている可能性が高い。
信用情報に傷がつく(ブラックになる)行為については、以下を参考にしてほしい。

これらの行為について過去に覚えがあれば、ブラックになっている可能性が高い。
ブラックは審査に通りにくい
ブラックは過去に金融トラブルを起こした人物なので、銀行や信販会社からの信用が著しく下がっている。
そのため、ブラックはかなりの確率で、自動車ローンなどローン審査に落ちてしまう。
現時点で「自動車ローンの審査を受けたけれど落ちた」という人は、ブラックになっている可能性が高い。
ちなみに、自分がブラックかどうかは信用情報機関に情報の開示請求をすれば、簡単に確認できる。
以下の画像は、信用情報機関の1つであるJICCの開示報告書の見本だ。

赤枠で囲っている「異動参考情報等」に何らかの情報が記載されていると、ブラックの証拠となる。
信用情報の開示請求は500〜1,000円ほどの手数料を支払えば簡単に行えるので、気になる人は、信用情報機関の公式サイトから請求してみてほしい。
信用回復ローンはブラックでも利用できる
ブラック(信用情報の傷がある人)は、一般的な自動車ローンの審査にとおりにくい。
どういったブラックかにもよるが、ブラックで一般的な自動車ローンの審査に通る人の割合は、10%未満と考えていい。
そんなブラックでも、90%以上の通過率で審査に通るのが「信用回復ローン」だ。
信用回復ローンはまず、仮審査を行うにあたって信用情報を参考にしない。
審査の基準になるのは、「毎月の支払いをしっかりと行えるか」だけだ。
このため、過去に返済延滞などを起こした人でも、審査に通る可能性がある。
返済延滞どころか、過去に自己破産を行なった人でも審査に通る可能性があるのが、信用回復ローンだ。
ブラックの救済的サービスだが、「ブラックでも審査に通るなんて怪しい」「やばいサービスなんじゃない?」と考える人もいるだろう。
その気持ちは当然のものだが、信用回復ローンはしっかりと法律に沿ったサービスを提供しており、ブラックにもお金を貸し出せる明確な理由がある。
これについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、本記事と合わせて参考にしてほしい。
信用回復ローンと自社ローンの違い
信用回復ローンと混同されがちなサービスが、「自社ローン」だ。
これらは「審査に通りやすい」という点は共通しているが、本質的にサービス内容が異なる。
信用回復ローンの仕組みは、一般的な自動車ローン(ディーラーローン)と同じだ。
\ディーラーローンの仕組み/

信用回復ローンと提携している信販会社(オートローン会社)と利用者が契約し、信販会社は車の購入に必要なお金を利用者に貸し出す。
利用者は利息を含めた金額を、毎月定額で支払っていくのが基本的な仕組みだ。
一方、自社ローンは車の販売会社と利用者が直接契約するサービスだ。
\自社ローンの仕組み/

自社ローンは、厳密に言えばローンではなく「車両代金の分割払いサービス」である。
このため金利・利息という概念はないが、手数料(販売会社の利益)が上乗せされているため、ローンを組むよりも費用総額が高くなることがある。
以下に、信用回復ローンと自社ローンの違いをまとめる。
\信用回復ローンと自社ローンの違い/

※ 一般的な内容であり特定のサービスの特徴を表すものではない
自社ローンもブラックの救済的サービスではあるが、信用回復ローンよりも利用するメリットが少ない。
そのため、信用回復ローンの審査にも通らなかった人が利用する、最終手段と考えておこう。
信用回復ローンの金利はいくら?

ここでは、信用回復ローンの金利について紹介する。
一般的な自動車ローンよりも金利は高い
信用回復ローンを利用するにあたって、最も気になるのは「金利はいくらか?」だろう。
結論から言って、信用回復ローンの金利は、一般的な自動車ローンの金利よりも高くなるケースが多い。
一般的な自動車ローンの金利相場は、銀行ローンなら「1.0〜4.5%」、ディーラーローンなら「3.9〜9.0%」となっている。
一方、信用回復ローンの金利はというと、クルマテラスの「3.9〜15.0%」が最安だ。
ディーラーローンと比較すると上限金利は6.0%高いので、信用回復ローンの金利は、やはり一般的な自動車ローンよりも高い。
信用回復ローンの金利がどのように決まっているか、一般的な自動車ローンと同じ金利水準で利用できるか、返済額はいくらになるのかなどは、以下の記事で詳しく照会しているので参考にしてほしい。
できる限り金利の低いサービスを選ぼう
信用回復ローンを利用するにあたって、基本となるポイントは「金利の低いサービスを選ぶ」だ。
信用回復ローンは、一般的な自動車ローンよりも金利が高い。
そのため、同じ信用回復ローンでも金利の低いサービスを選ぶことで、トータルの返済額を抑えられる。
たとえば、250万円の車を購入する場合、金利が12.0%と15.0%とでは、返済額に23万円以上の差が生じる(5年返済の場合)。
できる限り金利の低いサービスを選ぶ方がお得なので、信用回復ローンを利用するときは、「金利が最も低いサービスを選ぶ」を絶対基準にしてほしい。
信用回復ローンを利用するメリット

ここでは、信用回復ローンを利用する8つのメリットを紹介する。
1. 収入が少なくても自動車ローンを組める
1つめのメリットは、「収入が少なくても自動車ローンを組める」だ。
信用回復ローンは、ブラックや収入が少ない・不安定な人に向けた自動車ローンサービスだ。
そのため、年収が少ない・不安定でも信用回復ローンなら審査に通り、自動車ローンを組める可能性が高い。
ちなみに、信用回復ローンとはサービスの特徴を表す名称であり、実態としては一般的な自動車ローンと変わらない。
2. ブラックでも自動車ローンを組める
2つめのメリットは、「ブラックでも自動車ローンを組める」だ。
信用情報に傷があるブラックは、一般的な自動車ローンの審査にかなり通りにくい。
しかし、信用回復ローンはそもそもブラックを対象にしたローンサービスなので、審査に通り、自動車ローンを組める可能性がある。
何らかの事情によってブラックになった人でも、現在では収入が安定し、返済能力が高い人も多い。
信用回復ローンなら信用情報ではなく、現在の収入や返済能力を重視してくれるので、やはりブラックの救済的なサービスだ。
3. 返済後はローン審査に通りやすくなる
3つめのメリットは、「返済後はローン審査に通りやすくなる」だ。
信用回復ローンの実態は、一般的な自動車ローンと何ら変わらない。
違いは、一般的な自動車ローンよりも金利が高く、ブラックや収入が少ない・不安定な人でも審査にとおりやすいだけだ。
したがって、信用回復ローンを利用して毎月の支払いをしっかりと行なっていると、その情報が信用情報として記録されていく。
信用回復ローンを完済するころにはブラックが消え(※)、さらには良質な信用情報が積み上がっているため、その後のローン審査に通りやすくなる。
※ 信用情報におけるブラック情報は記録された日から5〜7年で削除される
今はブラックだが、将来的には住宅ローンや教育ローンを組んだり、低金利で自動車ローンを組んだりしたい人には、かなりおすすめのサービスだ。
ちなみに、自社ローンはいくら返済しても信用情報として残らないので注意してほしい。
4. 最大120回の長期返済でも組める
4つめのメリットは、「最大120回の長期返済でも組める」だ。
信用回復ローンは、一般的な自動車ローンと同じように、最大120回の長期返済も組める。
自社ローンの返済期間は2・3年(24・36ヶ月)が多く、長期返済ができない。
短期返済は長期返済に比べて、毎月の支払い負担額が増えるため、「長期返済したい」と考える人も多いだろう。
もしも、信用回復ローンで7年(84ヶ月)以上の長期返済を利用すれば、信用情報におけるブラック情報は確実に削除され、良質な信用情報が積み上がっていることになる(※)。
※ 信用回復ローンやその他のローン返済、クレジットカードやスマホ代金の支払いを毎月滞らないと仮定して
5. 比較的低い金利で借りられることもある
5つめのメリットは、「比較的低い金利で借りられることもある」だ。
信用回復ローンは、一般的な自動車ローンよりも金利が高くなるケースが多いのは事実だ。
しかし、比較的低い金利で借りられることもある。
たとえば、車の購入費用に対して収入額に余裕があり、なおかつ信用のある人物だと判断されれば、比較的低い金利で借りられる可能性が高い。
仮審査を実際に受けてみないことには、自分に適用される金利がわからないため、まずは仮審査に申し込んでみてほしい。
6. 頭金・保証人は原則要らない
6つめのメリットは、「頭金・保証人は原則要らない」だ。
信用回復ローンは、ブラックや収入が少ない・不安定な人に向けたローンサービスだが、原則として頭金・保証人は要らない。
自社ローンの場合は、「購入額の2〜3割」を頭金に設定するケースも多く、まとまったお金を用意できない人にとっては、少々厳しい金額だ。
信用回復ローンなら頭金が原則不要なので、まとまったお金を用意できない人も車を買える。
また、「保証人をお願いできる家族・親族がいない」という場合でも、信用回復ローンなら利用可能だ。
7. 信用回復ローンによっては新車も選べる
7つめのメリットは、「信用回復ローンによっては新車も選べる」だ。
信用回復ローンは基本的に、中古車販売業者がサービスを提供しているため、購入できる車も中古車メインになる。
しかし、信用回復ローンの中には新車(未使用車)も選べるため、ブラックや収入が少ない・不安定な人でも、新車に乗れる可能性がある。
ちなみに、公式サイトで「新車もOK」と明記しているのは、クルマテラスのみだ。
「ブラックでも新車に乗りたい」「収入が少ない・不安定でも新車に乗りたい」という人は、クルマテラスの仮審査に申し込み、相談してみよう。
8. 販売店に行かなくても車が買える
8つめのメリットは、「販売店に行かなくても車が買える」だ。
多くの信用回復ローンは、販売店だけでなくインターネットでも仮審査の申し込みや、車の契約などが行える。
そのため、「販売店が遠方にある」という場合でも心配は無用だ。
仮審査通過後のやり取りは、電話はもちろんLINEに対応しているサービスも多いので、気軽に利用できるのも信用回復ローンのメリットだ。
信用回復ローンを利用するデメリット・注意点

ここでは、信用回復ローンを利用する5つのデメリット・注意点を紹介する。
1. 一般的な自動車ローンよりも金利が高い
1つめのデメリット・注意点は、「一般的な自動車ローンよりも金利が高い」だ。
信用回復ローンは、本来なら自動車ローンの審査に通らない、ブラックや収入が少ない・不安定な人も受け入れている。
ブラックや収入が少ない・不安定な人が審査に通りにくいのは、「未払いのリスクが高い」からだ。
つまり、信用回復ローンはそのリスクを取ってローンサービスを提供しているため、一般的な自動車ローンよりも金利が高くなる。
具体的にどれくらい金利が高いかは、以下の記事を参考にしてほしい。
2. 借り入れたお金に対して利息が発生する
2つめのデメリット・注意点は、「借り入れたお金に対して利息が発生する」だ。
借りたお金に対して利息が発生するのは、一般的な自動車ローンも同じだが、デメリットの1つとして紹介しておく。
ちなみに、利息の計算方法は次のとおりだ。

※ 「元金×金利÷12ヶ月」で簡易的に計算することもできる
このような計算方法で、信用回復ローンの利息が決まる。
利息を含めた実際の返済シミュレーションは、以下の記事で紹介しているので参考にしてほしい。
3. 審査に通らないこともある
3つめのデメリット・注意点は、「審査に通らないこともある」だ。
ブラックや収入が少ない・不安定な人でも審査に通りやすい信用回復ローンだが、通過率は100%ではない。
当然ながら、「返済能力が低い」と判断されれば審査に落とされる。
また、その他の理由によって審査に落ちることもあるので、以下の記事を参考にしてほしい。
4. GPS端末(MCCS)を取り付けられることがある
4つめのデメリット・注意点は、「GPS端末(MCCS)をつけられることがある」だ。
信用回復ローンが車に取り付けるGPS端末(MCCS)は、車のエンジンを遠隔制御するための装置だ。
GPS端末(MCCS)が取り付けられている車では、支払いを延滞すると遠隔制御によって、エンジンを起動できなくなる。
利用者からの入金を確認できれば、エンジン制御が解除されるという仕組みだ。
未払いリスクを防ぐために、主に自社ローンで取り付けられる。
GPS端末(MCCS)の仕組み
信用回復ローンにおいても、GPS端末(MCCS)を取り付けられることがある。
毎月の支払いを怠らなければ車の利用に支障をきたすことはないが、「監視されているようで嫌だ」と感じる人も少なくない。
5. 完済まで車はオートローン会社名義になる
5つめのデメリット・注意点は、「完済まで車はオートローン会社名義になる」だ。
信用回復ローンは、一般的な自動車ローン(ディーラーローン)と同じように、完済まで車が自分名義にならない。
以下の車検証サンプルのように、所有者欄はオートローン会社の名義になる。

ちなみに、車検証の所有者欄を自分名義にしたい場合は、車を一括購入するか、銀行ローンを利用する以外に方法はない。
そのため、デメリットの1つではあるが、完済すればすぐに名義変更が可能になるので、気にならない人も多いだろう。
信用回復ローンはこんな人におすすめ

ここでは、信用回復ローンがおすすめの人の特徴を紹介する。
自動車ローンの審査に落ちた
「自動車ローンの審査に落ちた」人は、信用回復ローンの利用がおすすめだ。
一般的な自動車ローンの審査に落ちる人は、信用情報がブラックになっているか、収入要件を満たせていない(低い・不安定)可能性が高い。
ちなみに、自動車ローンの審査に申し込むと、その情報は信用情報として6ヶ月間記録される。
つまり、自動車ローンの審査に一度落ちると、その後6ヶ月間は他の自動車ローンでも審査に落ちやすくなる。
信用回復ローンなら仮審査で信用情報をチェックしない。
そのため、自動車ローンの審査に落ちた人でも、信用回復ローンの審査に通る可能性が高い。
信用情報がブラックで審査に通りにくい
「信用情報がブラックで審査に通りにくい」人は、信用回復ローンの利用がおすすめだ。
過去に返済・支払いの延滞や、債務整理(任意整理や自己破産の申し立てなど)を行ったブラックは、自動車ローンの審査に高い確率で落ちる。
そのため、自分がブラックであることを自覚している人は、信用回復ローンを利用する方が早く車を購入できるだろう。
収入が少ない・不安定で審査に通りにくい
「収入が少ない・不安定で審査に通りにくい」人は、信用回復ローンの利用がおすすめだ。
ブラックではなくても、収入が少ない・不安定な人も、自動車ローンの審査に落ちやすい。
一般的な自動車ローンの収入要件は「年収200万円以上」だ。
年収200万円未満の人については、自動車ローンの審査に高い確率で落ちる。
ただし、年収200万円以上あれば安心できるわけではない。
勤務先情報や雇用形態、勤続年数、家族構成など、自動車ローンの審査ではさまざまな情報から、総合的に審査結果を下している。
そのため、年収200万円以上でも審査に落ちる可能性は十分にある。
これに対して、信用回復ローンは収入が少ない・不安定な人でも審査に通りやすいため、おすすめだ。
非正規雇用者で金融機関からの信用が低い
「非正規雇用で金融機関からの信用が低い」人は、信用回復ローンの利用がおすすめだ。
派遣社員、継続社員、嘱託社員、パート、アルバイトといった非正規雇用者は、金融機関からの信用が低い。
そのため、ブラックではなくても、正規雇用者と比べると自動車ローンの審査に落ちやすい。
信用回復ローンなら、現在の収入と返済能力だけをチェックしてくれるので、非正規雇用者でも審査に通る可能性が高い。
本人に収入のない学生や主ふ
「本人に収入のない学生や主ふ」は、信用回復ローンの利用がおすすめだ。
本人に収入のない学生や主ふは、自動車ローンの審査において「無職」として扱われるため、ローンを組むのは難しい。
ただし、自動車ローンによっては親や配偶者の収入をもとに審査してくれる場合もある。
信用回復ローンの場合は、親や配偶者の収入をもとに審査してくれる可能性が高いため、本人に収入のない学生や主ふでもローンを組める可能性がある。
貯蓄が少ないから一括購入に不安がある
「貯蓄が少ないから一括購入に不安がある」人は、信用回復ローンの利用がおすすめだ。
車を一括購入できないこともないが、貯蓄のほとんどを使うことになるため、「将来的に不安」という人も多いだろう。
信用回復ローンなら、頭金・保証人が原則として不要なので、貯蓄を残しながら車を購入できる。
「自動車ローンの審査には通らないからといって一括購入も不安」という人は、信用回復ローンを利用しよう。
信用回復ローンを選ぶポイント

ここでは、信用回復ローンを選ぶポイントを3つ紹介する。
低金利な信用回復ローンを選ぼう
1つめのポイントは、「低金利な信用回復ローンを選ぼう」だ。
信用回復ローンは、一般的な自動車ローンよりも金利が高い。
そのため、できる限り金利の低い信用回復ローンを選ぶことで、返済額の合計を抑えられる。
ただし、公式サイトで金利情報を掲載している信用回復ローンは少ない。
数ある信用回復ローンの中でも、公式サイトで金利情報を掲載しているのは以下の2社だけだ。
このため、公式サイトで金利をしっかりと提示していて、なおかつ金利範囲の狭いクルマテラスを優先的に検討するといいだろう。
2・3社で仮審査を受けてみよう
2つめのポイントは、「2・3社で仮審査を受けてみよう」だ。
より低金利な信用回復ローンを選ぶためには、2・3社で仮審査を受け、信用回復ローンごとに適用される金利を比較するといい。
仮審査を受けたからといって、その信用回復ローンと契約しなければいけないわけではない。
適用される金利などを確認してから、契約するかどうかを判断するのは、利用者にとって当然の権利だ。
そのため、2・3社の信用回復ローンを仮審査を受けて、それぞれ適用される金利を確認しよう。
その上で、金利の低い信用回復ローンを選べば、返済額の合計を抑えられる。
ちなみに、ローンの金利は1.0%違うだけで、返済額の合計に約10万円もの差が出る(250万円を60回で返済した場合)。
そのため、信用回復ローンを利用するにあたっては、「0.1%でも金利が低いサービス」を選ぶことが大切だ。
条件のいい信用回復ローンを選ぼう
3つめのポイントは、「条件のいい信用回復ローンを選ぼう」だ。
信用回復ローン選びでは、金利がより低いサービスを選ぶのが基本だが、最終的には条件のいいところを選ぼう。
信用回復ローン選びにおける金利以外の条件とは、以下のようなもの。
- 保証サービスの提供有無
- 保証サービスの保証期間
- 保証される修理内容
- 下取りや廃車処理の有無
- 納車までにかかる時間
- 提携整備工場の有無(※)
- 各種パーツの取り付けは可能か
※全国に提携整備工場のある信用回復ローンでないと、販売店に故障した車を持っていく必要があるため要確認
こうした金利以外の条件も、信用回復ローンを選ぶ上で大切な要素だ。
公式サイトで確認できない情報については、信用回復ローンの担当者にしっかりと質問しよう。
信用回復ローンの申し込み資格・審査基準

ここでは、信用回復ローンの申し込み資格や、審査基準について紹介する。
申し込み資格は「職があること」
信用回復ローンの申し込み資格は、「職があること」だ。
一般的な自動車ローンでは、申し込みの時点でいくつか資格が必要だ。
<三菱UFJ銀行の自動車ローン申し込み資格>
- 年齢が申込時に満18歳以上、完済時に満70歳の誕生日までで、保証会社の保証を受けられること
- 前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上であること(年金収入のみは対象外)
- 勤続(営業)年数が1年以上あること
- Eメールアドレスを持っていること(外国人は永住許可を受けている必要がある)
一方で、信用回復ローンの申し込み資格は「職があること」であり、収入や勤続年数の要件は指定されていない。
そのため、年収が少ない・不安定な人や、転職(就職)したばかりの人でも申し込める。
過去のブラック情報は考慮しない
信用回復ローンの仮審査では、過去のブラック情報を考慮しないで審査を行っている。
一般的な自動車ローンの場合、仮審査の段階で信用情報をチェックし、申し込み者がブラックかどうかを確認している。
これに対して、信用回復ローンは仮審査で信用情報をチェックしない。
そのため審査通過率が高く、ブラックでも自動車ローンを組める可能性がある。
審査基準は「返済能力の有無」のみ
信用回復ローンの審査基準は、「返済能力の有無」のみだ。
一般的な自動車ローンでは、以下の基準で審査を行っている。
- 信用情報に傷はないか
- 十分な収入はあるか
- 収入は安定しているか
- 勤続年数は長いか
- 配偶者はいるか
- 子供はいるか
- 家は持ち家か賃貸か
- 住宅ローンはあるか
- その他のローン残債はあるか
このように、一般的な自動車ローンはさまざまな基準で審査を行っているため、ブラックや収入が少ない・不安定な人は審査に通りにくい。
一方、信用回復ローンは「返済能力の有無」を基準に審査を行っている。
過去に信用情報を傷つけたかどうか、勤続年数がどれくらいかなど、現時点の返済能力に関係のないところは審査しない。
仮審査>本審査の流れが一般的
信用回復ローンの審査は、「仮審査>本審査」の流れが一般的だ。
以下に、細かい流れを紹介する。
<信用回復ローンの審査の流れ>
- 公式サイトにアクセスする
- 仮審査に必要な情報を入力する
- 仮審査を申し込む
- 担当者による電話ヒアリング
- 仮審査の結果が出る
- 購入する車を相談する
- 提携オートローン会社の本審査に申し込む
- 本審査の結果が出る
- 契約を結ぶ
- 納車される
ちなみに、信用回復ローンは本審査の時点で信用情報をチェックされるが、仮審査に通っている時点で本審査に通る可能性はかなり高い。
本審査で信用情報をチェックされるとはいえ、信用回復ローンの審査通過率は90〜95%なので安心して申し込もう。
仮審査の結果は最短30分でわかる
信用回復ローンの仮審査は、最短30分で結果がわかる(電話によるヒアリング後最短30分)。
一般的な自動車ローンの場合、仮審査にかかる時間は1日以上、本審査にかかる時間は1週間以上だ。
信用回復ローンなら、仮審査は最短30分で完了し、遅くても当日・翌日には結果を受け取れる。
本審査についてもかなりスピーディなので、「早く車がほしい」という人にもおすすめだ。
ブラックOK!おすすめ信用回復ローン3社
ここでは、ブラックOKのおすすめ信用回復ローンを3社紹介する。
1. クルマテラス|3.9〜15.0%と金利が比較的低い

おすすめ度:★★★★★
適用金利 :3.5〜15.0%
選べる車種:新車または中古車
公式サイト:https://kuruma-terrace.com/
『クルマテラス』は、今回紹介している自動車ローンの中でも、とりわけおすすめのサービスだ。
金利が「3.5〜15.0%」と明確であり、他の自動車ローンと比べても低い。
しかも、クルマテラスが取り扱っている中古車だけでなく、新車購入も可能だ。
輸入車・高級車の納車実績もあるため、幅広い選択肢の中から好きな車種を選ぶことができる。
仮審査は最短30分で結果が届くので、自動車ローンの審査に通らず悩んでいるなら、まずはクルマテラスの仮審査に申し込んでみてほしい。
そんなクルマテラスの評判・口コミについては、以下の記事でチェックしてほしい。
2. スリークロス|審査通過率は脅威の97.0%

おすすめ度:★★★★・
適用金利 :5.0〜20.0%
選べる車種:中古車のみ
公式サイト:https://www.threecross.jp/loan/
『スリークロス』は、大阪を中心に全国的なサービスを展開している自動車ローンだ。
スリークロスが持っている在庫だけでなく、各オークションの出品車両から乗りたい車種を見つけられる。
また、審査通過率が「97%」と高く、グループでの累計販売台数は15,000台を超えている。
金利が「5.0〜20.0%」とクルマテラスよりも高いため、もしもクルマテラスの審査に落ちた場合は、スリークロスの審査にチャレンジしてみてほしい。
3. モビローン|離島にも対応していてサービス充実

おすすめ度:★★★・・
適用金利 :非公表
選べる車種:中古車のみ
公式サイト:https://mobiloan.jp/
『モビローン』は、離島も含めて全国的にサービスを提供している自動車ローンだ。
モビローンは金利が非公表なので、いくらの範囲で金利が決まるのかわからない。
そのため、クルマテラスやスリークロスよりも金利が高めに設定される可能性もあるが、その分「審査通過率の高さ」に期待が持てる。
クルマテラスの審査にもスリークロスの審査にも落ちてしまったら、最終手段としてモビローンの審査に申し込んでみよう。
信用回復ローンについてよくある質問

信用回復ローンは怪しい?
怪しくない。しっかりとオートローン会社と提携し、ローンサービスを提供している。
ただし、「ブラックOKだから怪しい」という気持ちもあるだろう。
これについては、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてほしい。
信用回復ローンはやばい?
やばくない。信用回復ローンは、ブラックや収入が少ない・不安定な人でも審査に通ることから、「やばいサービス」と思われがちだ。
しかし、実際は一般的な自動車ローンに近い金利で利用できることもある。
これについては、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてほしい。
ブラックでも審査に通るのはなぜ?
信用情報ではなく、「現時点での返済能力」で審査を行っているためだ。
ブラックでも収入が安定しており、返済能力が高い人は多い。
信用回復ローンはその点に着目しローンサービスを提供しているため、ブラックでも審査に通る。
自動車ローンよりも金利は高い?
高くなるのが一般的だ。信用回復ローンは、「未払いリスクのある人にお金を貸すサービス」なので、そのリスクを取っている分、金利が高めに設定されている。
ただし、信用回復ローンによっては、一般的な自動車ローンに近い金利で利用できることがある。
頭金・保証人は必要なの?
原則不要だ。信用回復ローンは頭金も保証人も不要なので、まとまったお金を用意できない人、保証人をお願いできる家族・親族等がいない人でもローンを組める。
購入する車が高額な場合は、頭金を設定するケースもある。
また、オートリース会社の審査結果によっては、「保証人を付けること」を条件にされるケースもある。
ただし、信用回復ローンにおいてはいずれも稀なケースだ。
申し込みから納車までどれくらいかかるの?
2週間〜1ヶ月が、納車までにかかる一般的な期間だ。
ただし、信用回復ローンの販売店が抱えている在庫車なら、「最短1日」で納車できるケースもある。
急ぎ車が必要な場合は、信用回復ローンの担当者に即納可能な車がないか相談してみよう。
納車後のメンテナンスは自分でやるの?
基本は自分で行う。信用回復ローンは一般的な自動車ローンとサービスの実態は同じなので、納車後のメンテナンスは自分で行うのが基本だ。
「車検やメンテナンスの依頼作を選ぶのが面倒」という人は、信用回復ローンではなく、カーリースを検討するといいだろう。
カーリースは月々定額で車を利用するサービスであり、車検やその他のメンテナンスにかかる費用も、すべて月額料金に含められる。
以下の記事ではおすすめのカーリースを紹介しているので、参考にしてほしい。
おわりに

本記事で紹介した内容をまとめる。
<信用回復ローンのメリット>
- 収入が少なくても自動車ローンを組める
- ブラックでも自動車ローンを組める
- 返済後はローン審査に通りやすくなる
- 最大120回の長期返済でも組める
- 比較的低い金利で借りられることもある
- 頭金・保証人は原則要らない
- 信用回復ローンによっては新車も選べる
- 販売店に行かなくても車が買える
<信用回復ローンのデメリット・注意点>
- 一般的な自動車ローンよりも金利が高い
- 借り入れたお金に対して利息が発生する
- 審査に通らないこともある
- GPS端末(MCCS)を取り付けられることがある
- 完済まで車はオートローン会社名義になる
<信用回復ローンがおすすめの人の特徴>
- 自動車ローンの審査に落ちた
- 信用情報がブラックで審査に通りにくい
- 収入が少ない・不安定で審査に通りにくい
- 非正規雇用者で金融機関からの信用が低い
- 本人に収入のない学生や主ふ
- 貯蓄が少ないから一括購入に不安がある
<信用回復ローンを選ぶポイント>
- 低金利な信用回復ローンを選ぼう
- 2・3社で仮審査を受けてみよう
- 条件のいい信用回復ローンを選ぼう
<おすすめの信用回復ローン>
信用回復ローンは、ブラックや収入が低い・不安定な人でも審査に通るが、
「怪しい・やばい」といったことはない。
一般的な自動車ローンに比べると金利は高いが、ブラックや収入が低い・不安定な人にとっての、救済的なローンサービスだ。
信用情報がブラックな人、収入が少ない・不安定な人、非正規雇用で金融機関からの信用が低い人などは、車を買う選択肢として信用回復ローンを検討してみよう。