ニコノリは、「日本サブスク大賞 2024」を受賞したカーリースであり、全国的に利用されているサービスだ。
一方で、ニコノリにもデメリットがいくつかあるため、しっかりと把握した上で利用を検討したいところだ。
そこで本記事では、ニコノリのデメリットとその対策、メリットを含めた総評などを紹介する。
ニコノリの利用を迷っている人や、他のカーリースと比較検討したい人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
デメリット1. 契約期間中の返却・乗り換えができない

ニコノリのデメリット1つめは、「契約期間中の返却・乗り換えができない」だ。
一部のカーリースは契約期間中の返却・乗り換えが可能だが、ニコノリはそれができない。
したがって、決められた契約期間は車に乗り続ける必要がある。
やむを得ない事情によって中途解約できるケースもあるが、その場合、残債や解約手数料などを含めた解約金が発生する。
このように、ニコノリは契約期間中の返却・乗り換えができないため、「ライフスタイルの変化に合わせられない」と感じる人もいるだろう。
対策1:契約期間を3年以下で利用する
1つめの対策は、ニコノリの契約期間を3年以下で利用し、ライフスタイルの変化に合わせやすくすることだ。
ニコノリは契約期間を1〜9年/1年単位で選べるため、3年以下の契約期間なら、さまざまな変化に対応しやすい。
結婚、出産、転勤、転職など、将来的なライフスタイルの変化を予測した上で、ニコノリの契約期間を選ぶといいだろう。
対策2:中途解約できるカーリースを選ぶ
2つめの対策は、中途解約できるカーリースを選ぶことだ。
一部のカーリースは、契約開始から数年で車を自由に返却・乗り換えできる。
<中途解約できるカーリース>
※ 中途解約オプションに加入する必要がある
上記のカーリースなら、契約満了日の2年前から自由に返却・乗り換えが可能だ(5年契約プランの場合は契約満了日の3年前から返却・乗り換え可能)。
「中途解約できるカーリースの方が安心して利用できる」という人は、SOMPOで乗ーるかオリックスカーリースに申し込もう。
デメリット2. 契約満了時に残価精算がある

ニコノリのデメリット2つめは、「契約満了時に残価精算がある」だ。
ニコノリの契約方式は、「クローズドエンド方式」と「オープンエンド方式」の2種類がある。
\クローズドエンドとオープンエンドの違い/

支払い総額や月額料金を抑えるために、オープンエンド方式を選択すると、契約満了時に残価精算があるため注意してほしい。

\残価精算の3つのパターン/

契約時に設定する残価が高すぎると、残価精算のリスクが上がる。
対策:クローズドエンド方式を選ぶ
契約満了時の残価精算が気になる人は、クローズドエンド方式を選ぶといい。
クローズドエンド方式は、オープンエンド方式に比べると支払い総額と月額料金が高くなる。
しかし、契約満了時に残価精算を行わないため、精算金の発生を気にせずにカーリースを利用できるのがメリットだ。
ニコノリはクローズドエンド方式とオープンエンド方式、好きな契約方式を選べるカーリースなので、どちらの契約方式にメリットを感じるかで選ぼう。
デメリット3. 自動車保険(任意保険)が含まれていない

ニコノリのデメリット3つめは、「自動車保険(任意保険)が含まれていない」だ。
一部のカーリースは、基本のリース契約に自動車保険が含まれている。
たとえば、トヨタ公式のKINTO(キント)は自動車保険が含まれているカーリースなので、自動車保険を別途契約する必要がない。
一方で、ニコノリの基本のリース契約には、自動車保険が含まれていない。
もっとも、KINTO(キント)以外のカーリースはすべて自動車保険が含まれていないので、このデメリットはニコノリに限った話ではない。
対策:ニコノリ専用自動車保険に加入する
ニコノリは、利用者向けに「ニコノリ専用自動車保険(※)」を提供している。
ニコノリ専用自動車保険に加入すれば、自動車保険料をリース契約に含められるため、自動車保険を別途契約する必要がなくなる。
さらに、ニコノリ専用自動車保険には「リース特約」が付帯している。
事故によって車が全損になり、リース契約が中途解約となっても、リース特約で解約金をカバーできる。
※ 「ニコノリ専用自動車保険」は、損保ジャパンの「THEクルマの保険」にリース特約を付帯したペットネーム
デメリット4. 車の整備工場を選べない

ニコノリのデメリット4つめは、「車の整備工場を選べない」だ。
ニコノリは、契約期間中の車検・オイル交換を無料で受けられるカーリースである。
ただし、車検・オイル交換は指定整備工場で行われるため、利用者自身で車の整備工場を選べない。
指定される整備工場によっては、それまで利用していた整備工場よりも遠くなる可能性もある。
また、接客・技術に不満を持っても、整備工場を変更できないのもデメリットだと言える。
対策1:メーカー公式のカーリースを利用する
1つめの対策は、メーカー公式のカーリースを利用することだ。
メーカー公式のカーリースは、車検や各種メンテナンスをディーラーの整備工場で行ってくれる。
ディーラーの整備工場は、接客・技術ともに満足できる可能性が高い。
<メーカー公式のカーリース>
- トヨタ|
KINTO(キント)
- ホンダ|楽まる
- 三菱|ウルトラマイカープラン
- 日産|NISSAN ClickMobi(ニッサン・クリックモビ)
- スズキ|スズキ定額マイカー7
- マツダ|マツダオートリース
- スバル|スバルマイカーリース
- ダイハツ|ダイハツ スマートカーリース
カーリースでもディーラーの整備工場に車検や各種メンテナンスを依頼したい人は、上記のカーリースに申し込もう。
対策2:他のカーリースを選ぶ
2つめの対策は、車検や各種メンテナンスがリース契約に含まれていない、他のカーリースを選ぶことだ。
たとえば、SOMPOで乗ーるやCool MINT(クールミント)は、メンテナンスパックに加入した場合のみ、車検や各種メンテナンスをリース契約に含められる。
つまり、メンテナンスパックに加入しなければ、利用者はどの整備工場で車検・メンテナンスを行っても問題ない。
車検や各種メンテナンスがリース契約に含まれていないカーリースなら、ディーラーの整備工場に依頼することも可能だ。
ただし、車検や各種メンテナンスにかかる費用は自己負担になるため、その点に注意しよう。
デメリット5. 車がもらえるのは9年契約プランだけ

ニコノリのデメリット5つめは、「車がもらえるのは9年契約プランだけ」だ。
ニコノリの9年契約プラン(もらえるパック)は、契約満了時に車をもらうことができる。
走行距離を気にせず乗れるため、「1台の車を長く乗り続けたい」人におすすめだ。
ただし、車がもらえるのは9年契約プランだけなので、9年未満の契約プランでは車をもらえない。
「7年・8年契約プランでカーリースの支払い総額を抑えて最後に車をもらいたい」と考えている人は、デメリットに感じるだろう。
対策:他のカーリースに申し込む
一部のカーリースは、9年未満の契約プランでも契約満了時に車をもらえるサービスを提供している。
<9年未満で車がもらえるカーリース>
「7年・8年契約プランでカーリースの支払い総額を抑えて最後に車をもらいたい」と考えている人は、上記のカーリースに申し込もう。
デメリット6. 11年契約プランを取り扱っていない

ニコノリのデメリット6つめは、「11年契約プランを取り扱っていない」だ。
ニコノリの契約期間は、1〜9年/1年単位で選べる。
契約期間の柔軟性が高いため、ライフスタイルに合わせて契約内容を組めるのが魅力だ。
しかし、ニコノリはカーリース最長の11年契約プランを取り扱っていない。
「11年契約プランで月額料金を抑えたい」と考えてる人は、デメリットに感じるだろう。
対策1:費用総額の安さに着目する
1つめの対策は、月額料金を抑えることよりも、費用総額の安さに着目することだ。
カーリースは一般的に、契約期間が長いほど月額料金を抑えられるが、支払い総額は高くなる。
実際に比較してみよう。
\定額カルモくん・契約期間ごとの料金比較/

※ 公式サイト上で確認できる月額料金であり、実際の月額料金は契約プランによって異なる場合がある
3年契約と11年契約で比較すると、支払い総額は100万円以上も違う。
このように、契約期間を長くすると月額料金を抑えられるが、支払い総額は高くなる。
ニコノリは11年契約プランを提供していないが、その分、支払い総額が安くなることに着目してみよう。
対策2:他のカーリースを選ぶ
2つめの対策は、11年契約プランを提供している、他のカーリースを選ぶことだ。
<11年契約ができるカーリース>
「11年契約プランで月額料金を抑えたい」と考えている人は、上記のカーリースに申し込もう。
デメリット7. 輸入車・高級車を取り扱っていない

ニコノリのデメリット7つめは、「輸入車・高級車を取り扱っていない」だ。
ニコノリは、国産主要メーカーを取り扱っているカーリースだ。
<ニコノリの取り扱い車種>
トヨタ、ホンダ、日産、スズキ、三菱、マツダ、スバル、ダイハツ
一方で、メルセデス・ベンツやBMWなどの輸入車、レクサスなどの高級車の取り扱いは行っていない。
対策:他のカーリースを選ぶ
「輸入車・高級車に乗りたい」と考えている人は、SOMPOで乗ーるやエンキロなど、他のカーリースを選ぼう。
\輸入車・高級車を取り扱っているカーリース/

この中でもSOMPOで乗ーるは、輸入車・高級車の取り扱いがとりわけ多いため、乗りたい車種を自由に選べるのが大きなメリットだ。
ニコノリを利用するメリット

ここでは、ニコノリを利用するメリットを一部紹介する。
ニコノリを利用するメリットをすべて知りたい人は、以下の記事を参考にしてほしい。
メリット1. 月額料金が業界最安級
ニコノリを利用するメリット1つめは、「月額料金が業界最安級」だ。
当サイトでは、さまざまなカーリースを比較している。
その中でわかるのは、ニコノリは間違いなく業界最安級のカーリースであることだ。
たとえば、リース契約に車検・オイル交換が含まれているカーリースで比較すると、ニコノリの月額料金が安いことがわかる。
\ニコノリ・他社の月額料金比較/

※ 公式サイト上で確認できる月額料金であり、実際の月額料金は契約プランによって異なる場合がある
※1 ニコノリ・SOMPOで乗ーる・Cool MINT・エンキロ:500km/月、オリックスカーリース・定額カルモくん:1,5000km/月、カーコンカーリース:2,000km/月
このように、月額料金の安さがニコノリの最大のメリットだ。
メリット2. 月額5,500円で乗れる車種がある
ニコノリを利用するメリット2つめは、「月額5,500円で乗れる車種がある」だ。
ニコノリで「ダイハツ ミライース」を利用する場合、月額5,500円で乗ることもできる。

※ 9年契約プラン・ボーナス月加算額64,598円×18回で利用した場合
ボーナス払い併用になるが、月額5,500円で新車に乗れるのは嬉しいポイントだ。
ちなみに、「ダイハツ ミライース」が月額5,500円で乗れるのはニコノリだけだ。
メリット3. 契約期間中の車検・オイル交換が無料
ニコノリを利用するメリット3つめは、「契約期間中の車検・オイル交換が無料」だ。
カーリースには、車検・オイル交換にかかる費用がリース契約に含まれているサービスと、含まれていないサービスがある。
後者の場合、メンテナンスパックを追加しなければ車検・オイル交換にかかる費用は、利用者負担となる。
一方で、ニコノリは基本のリース契約に車検・オイル交換が含まれているため、費用が利用者負担にならない。
ニコノリの車検・オイル交換は、全国10,000ヶ所以上の提携整備工場で受けられるため、車検の依頼先に悩む必要もない。
※ 継続車検の基本費用は各種税金がリース契約に含まれる、部品交換については利用者負担になる
メリット4. 審査に通りやすい
ニコノリを利用するメリット4つめは、「審査に通りやすい」だ。
ニコノリは、他のカーリースに比べて審査に通りやすいと言える。
なぜなら、提携するオートリース会社が4社もあり、審査通過のチャンスが多いからだ。
カーリースにおいて、実際にリース契約を結ぶのはカーリース会社ではなく、提携のオートリース会社と契約を結ぶことになる。
したがって、リース契約の審査を行うのはオートリース会社だ。
\カーリースの仕組み/

通常は、1社または2社のオートリース会社と提携するが、ニコノリは4社のオートリース会社と提携している。
それだけ審査通過のチャンスが多いため、他のカーリースよりも審査に通りやすい。
【総評】ニコノリは9年契約プランがおすすめのカーリース

ここまで紹介した、ニコノリのデメリットとメリットを踏まえて言えるのは、「ニコノリは9年契約プランがおすすめ」ということだ。
ニコノリの9年契約プラン(もらえるパック)は、契約期間中の車検・オイル交換が無料な上に、契約満了時には乗っていた車をそのままもらえる。
9年契約プランかつ最後に車がもらえるカーリースとしては、月額料金が業界最安級だ。
ニコノリと同じように契約期間中の車検・オイル交換が無料で、最後に車がもらえるカーリースと月額料金を比較してみよう。

※ 公式サイト上で確認できる月額料金であり、実際の月額料金は契約プランによって異なる場合がある
※1 オリックスカーリースで最後に車を返却する場合の走行距離制限は1,500km/月
上記のように、9年契約プランかつ最後に車がもらえるカーリースの中で、ニコノリの月額料金は最安級だ。
したがって、「9年契約プランで月額料金を抑えながら最後に車をもらいたい」と考えている人は、ニコノリに申し込もう。
ニコノリのよくある質問

ここでは、ニコノリについてよくある質問と、その回答をまとめる。
ニコノリはどうして月額料金が安いの?
ニコノリを運営している株式会社MICは、中古車販売やレンタカーなどの自動車事業を、全国的に展開している。
そのため、車両の調達力が高く、価格を抑える独自のノウハウを持っている。
また、全国150ヶ所のディーラーと提携することにより、月額料金を比較的安く提供できている。
ニコノリは審査に必ず通るって本当?
ニコノリは審査に通りやすいカーリースだが、100%審査に通る保証はなく、審査に落ちる可能性もある。
ニコノリに限らず、100%審査に通るカーリースは存在しない。
ニコノリで負担するのは駐車場代とガソリン代だけ?
リース契約の内容によって、利用者の負担項目は異なる。
リース契約にメンテナンスパックと自動車保険を含めれば、駐車場代とガソリン代の負担だけで車を利用することも可能だ。
詳しくは仮審査申し込み後に、ニコノリの担当者に相談しよう。
おわりに

本記事で紹介した内容をまとめる。
<ニコノリのデメリットと対策>
- 契約期間中の返却・乗り換えができない
→対策1:契約期間を3年以下で利用する
→対策2:中途解約できるカーリースを選ぶ - 契約満了時に残価精算がある
→対策:クローズドエンド方式を選ぶ - 自動車保険(任意保険)が含まれていない
→対策:ニコノリ専用自動車保険に加入する - 車の整備工場を選べない
→対策1:メーカー公式のカーリースを利用する
→対策2:他のカーリースを選ぶ - 車がもらえるのは9年契約プランだけ
→対策:他のカーリースに申し込む - 11年契約プランを取り扱っていない
→対策1:費用総額の安さに着目する
→対策2:他のカーリースを選ぶ - 輸入車・高級車を取り扱っていない
→対策:他のカーリースを選ぶ
<ニコノリを利用するメリット>
- 月額料金が業界最安級
- 月額5,500円で乗れる車種がある
- 契約期間中の車検・オイル交換が無料
- 審査に通りやすい
- その他のメリットはこの記事をチェック
<ニコノリの総評>
ニコノリは「9年契約プランで月額料金を抑えながら最後に車をもらいたい」と考えている人におすすめ
ニコノリは、デメリットはあるが利用するメリットも多い。
特に、9年契約プランで最後に車をもらいたいと考えている人にとっては、お得に利用できるカーリースとしておすすめだ。
ニコノリで車に乗りたいと思ったら、さっそく仮審査に申し込んでみよう。