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カーリースは2年契約もできる
3年以上の長期契約カーリースが多い中、2年契約できるカーリースもある。
しかも新車カーリースも可能なため、「2年契約で新車に乗りたい」という人にもおすすめだ。
＜2年契約できるカーリース＞
2年契約のカーリースと新車購入なら後者が安い
新車に乗ることを前提とした場合、2年契約のカーリースと購入とでは後者の方が安い。それぞれの費用を比較しながら説明する。
＜比較条件＞
- 車種：ホンダ N-BOX
- グレード：カスタム
- 年式：2023年
- エンジン：NAエンジン
- 駆動方式：2WD
- カラー：プラチナホワイト・パール
- オプション：カーナビ、ETC、バックカメラ
まず、人気車種の「ホンダ N-BOX」を定額カルモくん（新車）で2年契約カーリースを利用した場合、月額料金と合計費用は以下のようになる。
| サービス | 定額カルモくん（新車） |
| 月額料金 | 6万6,604円 |
| 合計費用 | 159万8,496円 |
2年間でかかる合計費用は約160万円だ。次に、ホンダの正規ディーラーで同じ車種を、同じオプションで購入した場合の合計費用をみてみよう。
| サービス | ホンダ正規ディーラー |
| 車両価格 | 188万2,100円 |
| オプション | 19万8,220円 |
| 諸費用 | 9万2,800円 |
| 合計費用（①） | 217万3,120円 |
| 2年後査定額（②）※1 | 95万1,929円 |
| 差額（①−②） | 122万1,191円 |
※1. 一括査定.comより
ホンダ正規ディーラーで「ホンダ N-BOX」を新車で購入し、2年後に売却した場合の差額は約122万円だった。
2年契約でカーリースを利用するよりも38万円安い。
査定額が20万円ほど安くなるのを想定しても、新車購入の方が安いことがわかった。
「ホンダ N-BOX」は人気車種のため査定額が高い。
状態や走行距離によっては査定額が130万円近くなるケースもあるだろう。
2年契約でカーリースを利用するよりも、新車購入および2年後に売却となるとカーリースを利用するメリットはどこにあるのか？
次の章で2年契約でカーリースを利用するメリットを解説する。
2年契約でカーリースを利用するメリット
1. 月々の支出がフラットになる
新車購入はまとまった支出が必要だ。
購入費用をすべてキャッシュで支払う場合、「ホンダ N-BOX」なら一度に200万円以上の支出が発生する。
2年契約でカーリースを利用すれば、月々の支出はフラットになるため資金計画を立てやすいのが大きなメリットだ。
ライフイベントごとの支出や予期せぬ支出があっても、カーリースなら手元にキャッシュを残せるためもしもの時も困らない。
2. 自動車ローンを組まなくていい
新車購入時に自動車ローンを組む人も多いだろう。
自動車ローンには審査があり、金利の低い銀行系自動車ローンは審査が厳しい。
ディーラー系自動車ローンは審査基準は少し低くなるが、金利が高くなる。
人によっては銀行系とディーラー系、どちらの自動車ローンも審査を通過できない場合があるため注意してほしい。
＜自動車ローンの審査に通らない主な理由＞
- 年収が200万円以下
- パート、アルバイト
- 派遣社員、フリーランス
- 正社員だが勤続年数が短い
- 住宅ローンが残っている
- キャッシングなどの借入がある
- 借入返済が滞ったことがある
- 年収に対して申請金額が大きい
2年契約でカーリースを利用すると自動車ローンを組まなくていい。
カーリース会社による審査はあるが、自動車ローンの審査に比べると審査基準が低い傾向がある。
「銀行系やディーラー系の自動車ローン審査には通過しなかったがカーリース審査は通った」は、カーリース利用者の中でよくある話だ。
自動車ローンの審査に通過しなかった人は、カーリースを検討してみよう。
カーリースの審査については、『カーリースの審査とは？審査に通る人・落ちる人の特徴を解説』で詳しく解説しているので、参考にしてほしい。
3. 2年後の査定額を気にしなくていい
カーリースを契約する際は、「残価」を設定した上で月額料金と合計費用が決まる。
残価とは、「契約満了時の査定額を予測した金額」のことだ。
カーリースは契約時に残価が決まるため、新車購入のように「2年後の査定額はいくらだろうか」と気にする必要がない。
利用した車がキレイな状態であれば、契約満了時に別途費用を支払うケースはないだろう。
※カーリースは目立つ傷やヘコみがあり2年後の査定額が残価を上回ると、別途費用を請求される場合がある
4. 残価を高く設定してもらえる（かもしれない）
2年契約でカーリースをした車は残価を高く設定してもらえる可能性が高い。
理由は使用年数と走行距離が少なく、販売価値が高いからだ。
「ホンダ N-BOX」など人気車種なら2年落ちの中古車でも再販価値は高いため、通常よりも残価を高く設定してもらえるかもしれない。
カーリースを2年契約する際は、「丁寧に使用するし走行距離は月〇〇km以内だから残価を高く設定してほしい」と交渉するのもありだ。
2年契約でカーリースを利用するデメリット
2年契約のカーリースはメリットもあるがデメリットもある。
ここで解説するため参考にしてほしい。
1. 利用できるカーリースが限られる
新車カーリースの場合、契約期間は3年以上が基本となる。
2年契約で利用できるカーリースは少ないのだ。
たくさんの選択肢から最適なカーリースを選びたい人にとっては、少し不安に感じるだろう。
＜2年契約できるカーリース＞
とはいえ、上記3社は業界でも人気のカーリースだ。
たとえば定額カルモくんは、リース業界で売上高No.1のオリックス自動車とナイル株式会社が提携し、サービスを提供してる。
申込者数は、5年間で累計15万人を超えた。
2年契約で利用できるカーリースが限られるからといって、サービスの質が悪くなるわけではないため安心してほしい。
2. 車をもらえるプランがない
カーリースは契約満了時に車をもらえるプランを用意している場合がある。
2年契約が可能な定額カルモくん、SOMPOで乗ーる、ニコノリはいずれも車をもらえるプランを提供しているカーリースだ。
しかし車をもらえるプランは契約年数が決められているため、2年契約では車をもらえない。
以下の表はカーリースごとに提供している、車をもらえるプランの契約期間と追加費用をまとめたものだ。
| 契約期間 | 追加費用 | |
| 定額カルモくん（新車） | 7年以上 | 月額500円 |
| ニコノリ（新車） | 9年 | なし |
| SOMPOで乗ーる | 9年 | なし |
カーリースは契約途中での期間変更はできないため、2年契約を結べば2年間乗るしかない。
途中解約は解約金がかかるカーリースがほとんどだ。
「2年後には車が欲しくなるかもしれない」と思う人は、購入を検討しよう。
3. 長期契約のカーリースよりも月額料金が高い
カーリースは契約年数が長いほど月額料金が安くなる。
たとえば、「2年契約のカーリースと新車購入なら後者が安い」の章で紹介したのと同じ条件にて、「ホンダ N-BOX」を7年契約でカーリースしたとしよう。
＜比較条件＞
- 車種：ホンダ N-BOX
- グレード：カスタム
- 年式：2023年
- エンジン：NAエンジン
- 駆動方式：2WD
- カラー：プラチナホワイト・パール
- オプション：カーナビ、ETC、バックカメラ
| サービス | 定額カルモくん（新車） |
| 月額料金 | 3万4,380円 |
| 合計費用 | 288万7,920円 |
定額カルモくんで「ホンダ N-BOX」を7年契約すると、月額料金は3万4,380円となった。
2年契約と比較すると月々3万2,000円ほどの節約になる。
ただし合計費用に関しては、長期契約でカーリースを利用する方が2年契約よりも高い。
2年契約と長期契約の合計費用差額は130万円ほどだ。
合計費用の低さを重視するか月額費用の低さを重視するかによって、契約期間を決めるのもいいだろう。
2年契約のカーリースで月額料金を安く抑えるコツ
2年契約のカーリースは長期契約に比べて月額料金が高い。月額料金を少しでも安く抑えたい人は、ここで解説するコツを押さえてみよう。
メンテナンスパックを契約しない
カーリースには車検費用などの整備費用も含めて、月々の支出をフラットにできるメンテナンスパックが提供されている。
メンテナンスパックの月額料金は3,000〜6,000円が相場だ。2年契約なら合計費用は7万2,000〜14万4,000円になる。
ここで注意してもらいたいのが、「新車の車検は購入から3年後」であることだ。
車検実施期間は通常2年だが、新車に限り初めての車検は3年後となる。
つまり2年契約のカーリースの場合、メンテナンスパックを追加すると車検費用を余計に支払っていることになる。
エンジンオイルやオイルフィルターの交換、法定12ヶ月点検など細かい整備費用はかかるが、メンテナンスパックを追加するよりも安く済むだろう。
カーナビなどのオプションを付けない
カーリースを街乗りメインで利用し、なおかつ高速道路の利用頻度が低い人の場合は、カーナビなどのオプションを付けないようプランを設定しよう。
たとえばカーナビとETC車載器のオプションを付けないだけで、月額料金は5,000〜6,000円安くなる。
今の時代、スマホがカーナビの代替になるため街乗りメインなら困ることは少ない。
高速道路を利用する際は、現金またはクレジットカード払いで料金所を利用すればいい。
中古車カーリースを検討する
「2年だけ車を使用する」というニーズを満たすためなら、中古車カーリースも検討してみよう。
たとえば2年契約も可能なニコノリ中古車なら、月額料金を1〜2万円ほど安く抑えられる。
契約期間にかかわらず契約満了時は追加費用なしで車をもらえるため、サービスとしての価値も高い。
2年契約のカーリースを検討するなら中古車カーリースも視野に入れておこう。
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2年契約のカーリースを3年にすれば月額料金はガクッと落ちる
カーリースの月額料金を抑える方法としておすすめなのが、2年契約ではなく3年契約に変えることだ。
前述のとおりカーリースは契約期間が長くなるほど月額料金が安くなる。
しかし、契約期間に比例して割引額が大きくなるわけではない。
調べてみたところ、割引き額が最も大きいのは2年契約から3年契約に変更した場合だった。
定額カルモくん（新車）にて、「ホンダ N-BOX」を契約した場合を想定してみよう。
＜比較条件＞
- 車種：ホンダ N-BOX
- グレード：カスタム
- 年式：2023年
- エンジン：NAエンジン
- 駆動方式：2WD
- カラー：プラチナホワイト・パール
- オプション：カーナビ、ETC、バックカメラ
2年契約で利用すると、月額料金は6万6,604円だ。
3年契約で利用すると月額料金は5万126円であり、値引き額は1万6,478円になる。
4年契約の月額料金は4万2,162円だ。3年契約の5万126円と比較すると、値引き額は7,964円となった。
さらに5年契約に変更してみると月額料金は3万6,706円だった。同じく3年契約と比較すると値引き額は1万3,420円だ。
このように2年契約から3年契約に変更した場合は値引額が大きいのに対して、3年契約から4年・5年契約に変更した場合は値引き額が小さい。
つまり、カーリースは2年契約から3年契約に変更した際の値引き額が最も大きく、得をすることになる。
合計費用は2年契約よりも3年契約の方が大きいが、月額料金をガクッと下げたい人は3年契約で検討してみよう。
おわりに
本記事で解説した内容をまとめる。
- 合計費用はカーリースよりも新車購入＆2年後に売却の方が安い
- 月々の支出がフラットになるためキャッシュを手元に残せるメリットがある
- 自動車ローンの審査に落ちた人でもカーリースの審査に通る可能性がある
- 2年契約のカーリースすはメンテナンスパックに加入するメリットが少ない
- 月額料金をガクッと下げたい場合は2年契約ではなく3年契約で検討しよう
2年契約のカーリースは月額料金こそ高いが、合計費用を大幅に抑えられるのは嬉しいポイントだ。
中古車カーリースなら、ニコノリ中古車のように契約満了時は車をもらえるカーリースもある。
「2年契約」や「新車カーリース」という点にこだわらず、広い視野を持って、一番得するカーリースの利用方法を選んで欲しい。
カーリースのすべてがわかるQ＆Aまとめ
当サイトではカーリースに少しでも興味がある人の理解を促すべく、読めばカーリースのすべてがわかるQ＆Aまとめを作成した。
カーリース各社の公式サイトよりも多く、あるいはどのカーリース紹介サイトよりも詳しく、カーリースにについてのQ＆Aをまとめている。
車を保有するにあたってカーリースを少しでも検討している人は、Q＆Aまとめでカーリースについての基礎を固めた上でカーリース各社の比較を行うといいだろう。
