カーリースは、車検などのメンテナンスもリース契約に含められるのが魅力だ。
車検やメンテナンスの依頼先に悩む必要も、定期的な車検費用に悩む必要もなくなる。
本記事では、標準のリース契約にメンテナンス費用が含まれているカーリースを7社紹介する。
月額料金の比較も行っているので、ぜひ参考にしてほしい。
\カーリース各社のメンテナンス内容が知りたい人は/
メンテナンス込みのカーリースだけじゃない

カーリースの中には、標準のリース契約に車検などのメンテナンス費用が含まれているサービスがある。
<標準でメンテナンス込みのカーリース>
一方で、「メンテナンスパックに加入するとメンテナンス費用をリース契約に含められるサービス」もあることに注意してほしい。
<メンテナンスパック要加入のカーリース>
ただし、「メンテナンスパック要加入のカーリース」だからといって、「標準でメンテナンス込みのカーリース」よりも月額料金が高くなるとは限らない。
本記事の最後では、標準でメンテナンス込みかどうかにかかわらず、月額料金が安いカーリースを紹介しているので参考にしてほしい。
また、『カーリースのメンテナンスパックを10社比較!追加費用も含めたトータル月額料金をチェックしよう』では、主要なカーリースのメンテナンス内容を比較しているので、合わせて参考にしてほしい。
メンテナンス込みのカーリース7社
ここでは、標準のリース契約にメンテナンス費用が含まれているカーリース7社を紹介する。
1. KINTO(キント)

おすすめポイント
- トヨタ公式の直営カーリース
- トヨタ車に乗るならまず検討すべき
- 継続車検も自動車保険(任意保険)のコミコミ
KINTO(キント)の評判・口コミを確認する
おすすめ度 :★★★★・
ラインナップ:トヨタ、レクサス、スバル
月額料金参考:36,190円(※)
公式サイト :https://kinto-jp.com/
※「トヨタ ヤリス」X 2WD ガソリンを5年契約した場合、オプションなし、メンテナンスプラン標準装備、走行距離制限 1,500km/月(記事制作時点の情報)
『KINTO』はトヨタ公式のカーリースとして、人気の高いサービスだ。
トヨタとレクサスに加えて、一部のスバル車に乗れることはあまり知られていない。
しかも、KINTOの月額料金には継続車検と自動車保険(任意保険)がすでに組み込まれているので、車のメンテナンスや保険面であれこれ心配する必要がない。
トヨタ車のカーリースを希望していて、なおかつメンテナンスや自動車保険などを月額料金に組み込みたい人は、KINTOの利用を検討するといいだろう。
2. MOTAカーリース

おすすめポイント
- 最後に必ず車がもらえる
- アクセサリーパックの月額2,090円〜でお得
- 全車フロアマット付き(月額料金込み)
おすすめ度 :★★★★・
ラインナップ:国産全車種
月額料金参考:31,570円(※)
公式サイト :https://autoc-one.jp/lease/
※「ホンダ N-BOX」2WD ガソリンを7年契約した場合、オプション・メンテナンスプランなし、バックカメラ標準装備、走行距離制限なし(記事制作時点の情報)
『MOTAカーリース』は、最後に必ず車がもらえるカーリースとして人気が高いサービスだ。
契約プランは7年・9年・11年の3タイプだが、契約満了時に車を返却する必要はなく、「最後には自分のものになる」というシンプルさがいい。
また、すべての契約プランで最後に車がもらえるので、走行距離制限を設けていないのも特徴である。
月額2,090円〜で追加できるアクセサリーパックには、カーナビ・ETC・ドライブレコーダー・バックカメラ)がセットで付くので、非常にお得だ。
また、標準の月額料金で全車フロアマット付きなのも嬉しいポイントだろう。
3. リースナブル

おすすめポイント
- 月額6,600円〜で新車に乗れる
- 中途解約しても解約金がかからない
リースナブルの評判・口コミを確認する
おすすめ度 :★★★★・
ラインナップ:国産54車種
月額料金参考:26,180円(※)
公式サイト :https://leasonable.com/
※「ホンダ N-BOX カスタム」2WD ガソリンを5年契約した場合、オプション・メンテナンスプランなし、バックカメラ標準装備、走行距離制限 750km/月(記事制作時点の情報)
『リースナブル』は、ボーナス払いを併用すれば月額6,600円〜で利用できるカーリースだ。
また、リース契約を中途解約しても解約金がかからないのが大きなメリットだと言える。
ほとんどのカーリースは中途解約プランに加入しない限り、リース契約を中途解約すると解約金がかかる
リースナブルなら解約金がかからないので、リース契約の途中で中途解約する可能性がある人におすすめだ。
4. ニコノリ

おすすめポイント
- 審査に不安な人でも通過率が高い
- 最短2週間で新車に乗れる
ニコノリの評判・口コミを確認する
おすすめ度 :★★★★・
ラインナップ:国産全車種
月額料金参考:25,256円(※)
公式サイト :https://www.niconori.jp/
※「ホンダ N-BOX」2WD ガソリンを5年契約した場合、オプション・メンテナンスプランなし、バックカメラ標準装備、走行距離制限 500km/月(記事制作時点の情報)
『ニコノリ』は審査に通りやすいことを自称しているカーリースだ。
実際のところ、ニコノリは4社のオートリース会社と提携しているため、審査に通る可能性はその分高くなる。
ただし、契約するオートリース会社によって月額料金が変わる可能性があることに注意してほしい。
また、ニコノリは全国のディーラーとの提携により、新車を短期間で納期できるシステムを構築している。
運が良ければ2週間ほどで納車されるので、車を急ぎ必要としている人におすすめだ。
5. カーコンカーリース

おすすめポイント
- 11年の長期リースプランがある
- 7年以上の契約プランで車がもらえる
- 特選車プランでオプション・メンテナンスがお得
おすすめ度 :★★★★・
ラインナップ:国産全車種
月額料金参考:32,340円(※)
公式サイト :https://morokomi.carcon.co.jp/
※「ホンダ N-BOX」2WD ガソリンを5年契約した場合、オプション・メンテナンスプランなし、バックカメラ標準装備、走行距離制限 2,000km/月(記事制作時点の情報)
『カーコンカーリース』は、自動車修理・車検サービスを中心としたカーコンビニ倶楽部が提供するカーリースだ
カーコンカーリースには11年契約という長期リースプランがあり、月額料金を抑えられるのが大きなメリットだ。
また、7年以上の契約プランなら契約満了時に車がもらえるので、「ゆくゆくは車を自分のものにしたい」と考えている人は検討してみよう。
特選車プランのある車種の場合、オプションとメンテナンスパックを通常よりもお得に追加できる。
6. オリックス カーリース・オンライン

おすすめポイント
- 契約途中での乗り換え、返却が可能
- 継続車検やメンテナンスは月額料金コミコミ
- もらえるプランもある充実したサービス
オリックスカーリースの評判・口コミを確認する
おすすめ度 :★★★★・
ラインナップ:国産全車種、輸入車
月額料金参考:37,840円(※)
公式サイト :https://www.carlease-online.jp/
※「ホンダ N-BOX」2WD ガソリンを5年契約した場合、オプション・メンテナンスプランなし、バックカメラ標準装備、走行距離制限 2,000km/月(記事制作時点の情報)
『オリックスカーリース』は契約途中での乗り換えや返却も可能なカーリースだ。
たとえば5年契約プランなら、カーリース利用開始から2年が経過すれば、好きなタイミングで乗り換えや返却ができる。
中途解約による解約金などは発生しないので、ライフスタイルに合わせて乗りやすいのがメリットだ。
また、継続車検が基本のリース契約に組み込まれているカーリースとしては、月額料金が安い。
車のメンテナンス面であれこれ悩みたいくない人にも、オリックスカーリースはおすすめだ。
7. ENEOSカーリース

おすすめポイント
- ガソリンがずっと10円/L引き
- 全国のENEOS SSでサポートが受けられる
おすすめ度 :★★★・・
ラインナップ:国産全車種
月額料金参考:33,000円(※)
公式サイト :https://eneos-cl.com/
※「ホンダ N-BOX」2WD ガソリンを5年契約した場合、オプション・メンテナンスプランなし、バックカメラ標準装備、走行距離制限 1,500km/月(記事制作時点の情報)
『ENEOSカーリース』は、全国のENEOS SSでサポートが受けられるカーリースだ。
カーリースに関する相談もENEOS SSで受けてくれるので、「担当者と直接話したい」という人は足を運んでみよう(カーリースを取り扱っていない店舗もある)。
また、ENEOSカーリースを利用している人がENEOS指定のクレジットカード(ENEOSカード)で給与すると、ガソリンが10円/L引きになる(のりかえプラン限定、月間100Lまで)。
メンテナンスプランの加入に関わらず適用されるキャンペーンなので、「コスモMyカーリース」よりお得だ。
メンテナンス内容はカーリースによって異なる

「標準でメンテナンス込みのカーリース」を利用するにあたって注意すべきは、メンテナンス内容がカーリースによって異なることだ。
たとえば、トヨタ公式のKINTOには車検から法定点検まで、あらゆるメンテナンスサービスが標準でリース契約に含まれている。
さらに、自動車保険(任意保険)も含まれているため、KINTOは車の面倒ごとをほぼすべて丸投げできるサービスだ。
一方で、オリックス カーリース・オンラインや
MOTAカーリースは、車検費用やオイル・エレメント交換などの費用が無料になるクーポンが、標準のリース契約に含まれている。
しかし、タイヤ交換やバッテリー交換の費用、無料クーポンに含まれない部品代金・交換工賃については、利用者負担となる。
このように、同じメンテナンス込みのカーリースでも、メンテナンス内容が異なるので注意してほしい。
カーリースごとにどのようなメンテナンスサービスを提供しているか、事前にチェックしておこう。
メンテナンス込みのカーリースで月額料金が安いのは「ニコノリ」

本記事で紹介しているメンテナンス込みのカーリース7社の月額料金を比較したところ、一番安いのはニコノリだった。
トヨタ ヤリス | ホンダ N-BOX | |
ニコノリ | 28,722円 | 25,256円 |
カーコンカーリース | 31,460円 | 33,110円 |
MOTAカーリース | 30,690円 | 31,570円 |
ENEOSカーリース | 34,540円 | 35,090円 |
定額カルモくん | 35,390円 | 35,920円 |
オリックスカーリース | 39,600円 | 37,620円 |
KINTO(キント) | 37,840円 | − |
比較条件 | ||
車種 | トヨタ ヤリス | ホンダ N-BOX |
グレード | X ガソリン 1.0L | 2W ガソリン |
ボディカラー | ブラック | クリスタルブラック・パール |
オプション | なし | |
契約期間※1 | 5年(60ヶ月) | |
走行距離制限※2 | 1,500km/月 |
※ 公式サイト上で確認できる月額料金であり、実際の月額料金は契約プランによって異なる場合がある
※ 記載のない部分は当該車種を取り扱っていない
※1 MOTAカーリースは5年契約プランがないため7年契約プランで比較
※2 ニコノリ:500km/月、カーコンカーリース:2,000km/月、オリックス カーリース・オンライン:2,000km/月
ニコノリは、日本サブスクリプション大賞2024において、「サブスク振興会特別賞」を受賞したカーリースだ。
また、ニコノリはリースアップ(リース契約が終了)した車を、グループ会社のニコニコレンタカーで使用しているため、月額料金を抑えてサービスを提供している。
ボーナス払いを併用すれば、「ホンダ N-BOX」を月額8,800円で乗ることでき、契約満了後には車をそのままもらえる(9年契約・もらえるパックの場合)。
トヨタ・レクサス車種、スバル車種を検討しているなら、トヨタ公式のKINTOにも着目してほしい。
KINTOは車検や法定点検、あらゆる部品交換・工賃費用が、標準のリース契約に含まれている。
さらに、年間5〜10万円ほどかかる自動車保険(任意保険)も標準のリース契約に含まれている。
KINTOはカーリース業界において、コストパフォーマンスNo.1のサービスだと言える。
メンテナンスの条件を揃えてカーリースを比較するのがポイント

カーリースには、「標準でメンテナンス込みのカーリース」と「メンテナンスパック要加入のカーリース」という、2つのタイプがある。
<標準でメンテナンス込みのカーリース>
<メンテナンスパック要加入のカーリース>
「標準でメンテナンス込みのカーリース」の方が、月額料金が安いように思える。
しかし、実際はそうではない。
「メンテナンスパック要加入のカーリース」の多くは、標準の月額料金が低めに設定されている。
そのため、メンテナンスパックに加入しても、「標準でメンテナンス込みのカーリース」よりも月額料金が安いこともある。
このような状況の中で大切なのは、「メンテナンスの条件を揃えてカーリースを比較する」ことだ。
次章では、メンテナンスの条件を揃えた上で、月額料金がやすいカーリースを紹介しているので、引き続き参考にしてほしい。
メンテナンス込み否かに関わらず月額料金が安いのはSOMPOで乗ーる

「標準でメンテナンス込みのカーリース」と「メンテナンスパック要加入のカーリース」、すべてのカーリースを含めて月額料金が安いのは、SOMPOで乗ーるだ。
トヨタ ヤリス | ホンダ N-BOX | |
SOMPOで乗ーる | 26,600円 | 26,600円 |
ニコノリ | 28,722円 | 25,256円 |
比較条件 | ||
車種 | トヨタ ヤリス | ホンダ N-BOX |
グレード | X ガソリン 1.0L | 2W ガソリン |
ボディカラー | ブラック | クリスタルブラック・パール |
オプション | なし | |
契約期間 | 5年(60ヶ月) | |
走行距離制限 | 500km/月 |
※ 公式サイト上で確認できる月額料金であり、実際の月額料金は契約プランによって異なる場合がある
SOMPOで乗ーるは「メンテナンスパック要加入のカーリース」だが、そもそも月額料金が低めに設定されている。
そのため、メンテナンスパックに加入したとしても、「標準でメンテナンス込みのカーリース」よりも月額料金が安い。
「ホンダ N-BOX」の月額料金はニコノリの方が安いが、SOMPOで乗ーるの方がメンテナンスサービスが充実している。
ニコノリのメンテナンスサービスに含まれるのは、車検費用とオイル交換費用のみだ。
一方、SOMPOで乗ーるのメンテナンスサービスには、車検費用とオイル交換費用に加えて、12ヶ月ごとの法定点検と6ヶ月ごとのスケジュール点検も含まれている。
したがって、コストパフォーマンスはSOMPOで乗ーるの方が高い。
SOMPOで乗ーるの詳細は、『SOMPOで乗ーるはデメリットなし!16のメリットをわかりやすく解説【評判・口コミ】』で確認してほしい。
おわりに

本記事で紹介した内容をまとめる。
- 「標準でメンテナンス込みのカーリース」と「メンテナンスパック要加入のカーリース」の2タイプがある
- メンテナンス込みのカーリースで月額料金が安いのはニコノリ
- KINTOはあらゆるメンテナンスと自動車保険が標準で含まれている
- ニコノリよりも月額料金が安いのはSOMPOで乗ーる
- カーリースの比較は「メンテナンスの条件を揃える」のがポイント
メンテナンス費用が標準でリース契約に含まれているカーリースは、魅力的なサービスだ。
しかし、メンテナンス費用が月額料金に反映されているケースは多いので、十分に注意してほしい。
したがって、メンテナンスサービスの条件を揃えてから月額料金を比較すると、自分に合ったカーリースを選べるだろう。