高い車ほどお得？オトロンは金利5.7％のマイカーローンと同水準のサービスだった

自社ローンのオトロンは、マイカーローンの審査に落ちた人でも車が買えるサービスだ。カー用品大手のオートバックスグループ（オトロンカーズ株式会社）が提供しており、さまざまな契約特典が魅力となっている。

本記事では、そんなオトロンの「金利」について紹介する。結論から言えば、オトロンは「金利ゼロ」で利用でき、生活必需品のひとつである車を手に入れやすくするサービスだ。

まずは金利の仕組みから解説していくため、オトロンが気になっている人はぜひ参考にしてほしい。

＼オトロンをもっと知りたい人は／

• オトロンの評判・口コミ｜やばい自社ローン？審査通過率95％を徹底解説
• 「オトロンはやばい」と言われる5つの理由｜実はこんな人におすすめのサービス
• オトロンのMCCSプランとは？答え→保証人不要で利用できる次世代マイカーローン
• オトロンの取り立ては怖い？取り立ての流れや回避するポイントを紹介
• オトロンで審査落ちする原因とは？審査に落ちたときの対処法も紹介
• 高い車ほどお得？オトロンは金利5.7％のマイカーローンと同水準のサービスだった
• Yahoo!知恵袋に寄せられたオトロンの質問に回答！意外と知らない大手自社ローンのメリット

そもそも金利（実質年率）とは？

金利とは利息を計算するための割合を示す数字であり、利息とはローンサービスを利用する際に生じる手数料である。

金利が高いほど利息は増え、ローンの支払い総額も高くなる。このため、マイカーローンを組む際は、できる限り有利な金利（低金利）でお金を借り入れられる銀行や信販会社に申し込むのが基本だ。

金利から利息を計算する方法

金利から利息を計算する方法を知っておくと、マイカーローンへの理解が深まるため、知らない人はぜひ知っておいてほしい。

＼金利から利息を計算する方法／

※ 「元金×金利÷12ヶ月」で簡易的に計算することもできる

実際に計算してみよう。200万円を金利5.0％で借り入れた場合の30日後の利息は「200万円×5.0％÷365日×30日」で計算でき、利息額は「8,219円」となる。

仮に毎月の返済額が5万円なら、利息分の8,219円を差し引いた41,781円が元金充当分となり、元金（借入残高）は1,958,219円となる。次回返済日の利息はこの元金が基準となり、上記と同じように計算できる。

マイカーローンの金利相場

マイカーローンの金利相場は利用するサービスによって異なる。以下は、マイカーローンごとの一般的な金利相場だ。

＼マイカーローンの金利相場／

	銀行系	信販系	信用回復	残クレ
金利相場	1.0〜4.5％	3.9〜9.0％	3.5〜15.0％	2.9〜6.0％
支払回数	3〜120回	3〜84回	3〜120回	24〜60回
残価設定	なし	なし	なし	あり
審査基準	厳しい	比較的甘い	甘い	比較的甘い
審査スピード	1週間以上	最短当日	最短30分	最短当日
車の所有権	自分	信販会社	信販会社	信販会社
頭金	1〜3割程度	1〜3割程度	原則不要	1〜3割程度
保証人	審査結果に応じて	審査結果に応じて	原則不要	審査結果に応じて

※ 一般的なサービス内容であり特定のローン商品について説明するものではない

金利が最も低いのは銀行系のサービスだ。したがって、マイカローンを利用する場合は真っ先に銀行系のサービスを検討してほしい。ただし、銀行系マイカーローンは審査が厳しく、ブラック（信用情報に傷）がある人はまず通らない。

オトロンは金利ゼロの自社ローン？

ここからは、気になるオトロンの金利について紹介する。本記事冒頭でも述べたように、オトロンは「金利ゼロ」で利用できるサービスだ。

「金利ゼロ＝利息が発生しないサービス」であるため、車を手に入れやすいサービスとなっている。なぜなら、金利ゼロのオトロンは金利があるマイカーローンとは審査基準が異なり、審査に非常に通りやすいためだ。

オトロンの審査で重視されること

マイカーローンの審査では「信用情報（クレヒス）」を重視している。

信用情報はローンやクレジットカードの利用履歴であり、返済・支払いの延滞や債務整理（任意整理や自己破産など）によって傷を付けてしまうと、マイカーローンの審査に落ちやすくなる。

しかし、オトロンの審査で重視するのは信用情報ではなく、「現在の支払い能力」だ。信用情報を重視しないため、ローンやクレジットカードの返済・支払いを延滞した人も、債務整理で信用情報に重い傷を付けてしまった人も、審査に通り車を買える可能性がある。

オトロンでも審査に落ちることはある

マイカーローンに比べると審査に非常に通りやすいオトロンだが、審査に落ちることもある。オトロンの審査通過率は95％であり、100人中95人は審査に通っているが、5人は審査に落ちている計算だ。

オトロンの審査に落ちる原因としては、以下の4つが考えられる。

• オトロンの審査申し込み条件を満たしていない
• 収入額が低く支払い能力が低いと判断された
• 収入額に見合わない車の購入を希望している
• オトロンの在籍確認に応じなかった

これについては、以下の記事で詳しく紹介しているため参考にしてほしい。

オトロンで審査落ちする原因とは？審査に落ちたときの対処法も紹介

オトロンの自社ローンは、マイカーローンの審査に落ちた人でも車が買えるサービスだ。 そんなオトロンは審査通過率が非常に高く、ブラック（信用情報に傷がある人）でも審査に通る可能性がある。 一方で、オトロン ...

オトロンは金利ゼロだが分割事務手数料がかかる

オトロンは金利ゼロで利用できるサービスであり、マイカーローンとは審査基準が異なるため、車を手に入れやすい。一方で、オトロンには「分割事務手数料」がかかるため、この点をしっかり把握した上で利用してもらいたい。

オトロンの分割事務手数料は7,150円/月

オトロンは金利ゼロのサービスだが、「1ヶ月あたり7,150円」の分割事務手数料がかかる。実際にオトロンで車を買うと、返済プランは以下のようになる。

＼オトロン・自社ローンプランの返済一例／

	24回払い	36回払い	48回払い
車両本体価格	80.0万円	80.0万円	80.0万円
諸費用	24.2万円	32.8万円	41.4万円
頭金	10.0万円	11.0万円	12.0万円
ボーナス	0円	0円	0円
支払い総額	104.2万円	112.8万円	121.4万円
金利	0%	0%	0%
月々の支払い額	3.9万円	2.8万円	2.3万円
シミュレーション条件
車種	トヨタ プリウス S
年式	2010年
カラー	ホワイトパールクリスタルシャイン
走行距離	7.5万km
修復歴	なし

※ 税込表記
※ 公式サイトに掲載されている返済プランであり実際に購入する車やプランによって返済額は異なる
※ 分割事務手数料は「諸費用」に含まれる

48回払いを利用すると毎月の返済額を抑えられるが、支払い総額が増える点に注意してほしい。毎月の返済可能額をできる限り上げ、支払い総額を抑えて利用するのがおすすめだ。

「MCCSプラン」は装置費用などがかかる

オトロンでは通常の自社ローン（自社ローンプラン）の他に、「MCCSプラン」と呼ばれるサービスを提供している。MCCSプランは、遠隔でエンジン制御ができるGPS端末のMCCSを車に搭載することで、保証人不要で利用できるサービスだ。

＼GPS端末（MCCS）の仕組み／

このMCCSを取り付けるにあたって、装置費用88,000円、取り付け費用22,000円、通信管理費用3,300円/月が発生する。オトロンのMCCSプランを利用した場合の返済プランは以下のとおりだ。

＼オトロン・MCCSプランの返済一例／

	24回払い	36回払い
車両本体価格	80.0万円	80.0万円
MCCS諸費用	36.1万円	48.6万円
頭金	11.0万円	12.0万円
ボーナス	0円	0円
支払い総額	116.1万円	128.6万円
金利	0%	0%
月々の支払い額	4.4万円	3.2万円
シミュレーション条件
車種	トヨタ プリウス S
年式	2010年
カラー	ホワイトパールクリスタルシャイン
走行距離	7.5万km
修復歴	なし

※ 税込表記
※ 公式サイトに掲載されている返済プランであり実際に購入する車やプランによって返済額は異なる
※ 分割事務手数料は「諸費用」に含まれる

通常の自社ローンに比べると支払い総額は12〜14万円ほど高くなる。しかし、ブラック（信用情報に傷がある人）でも審査に通り、さらに保証人不要で利用できるサービスは非常に少ない。

「諸事情によって保証人を立てられない」という人は、オトロンのMCCSプランで生活必需品である車を手に入れてほしい。

オトロンは金利5.7％のマイカローンと同水準のサービスだった

オトロンとマイカーローンの大きな違いは、「金利の有無」である。オトロンは金利ゼロで利用できるサービスだが、分割事務手数料として1ヶ月あたり7,150円が発生する。

「自社ローンだからマイカーローンよりも高い」と思われがちだが、実は「金利5.7％のマイカローン」と同水準のサービスとして利用できるのがオトロンの魅力のひとつだ。

実際に販売されている車で返済シミュレーション

オトロンで実際に販売されている「トヨタ ランドクルーザープラド」で、オトロンの返済シミュレーションを行なってみた。

＼返済シミュレーションの対象車／

車種	トヨタ ランドクルーザープラド TX
車両本体価格	301.3万円
諸費用	18.3万円
年式	2012年
カラー	ブラック
走行距離	8.15万km
修復歴	なし
主な装備	HDDナビ ETC ワンセグ TVバックカメラ スマートキー

では、オトロンの自社ローン・48回払いと、マイカーローンの金利5.7％・均等48回払いで返済シミュレーションした結果を紹介する。

＼オトロンとマイカーローンの支払い総額比較／

	オトロン 自社ローンプラン・48回払い	マイカーローン 金利5.7％・均等48回払い
車両本体価格	301.3万円	301.3万円
諸費用	52.6万円	18.3万円
頭金	30.1万円	30.1万円
ボーナス	0円	0円
支払い総額	353.9万円	354.5円
利息	0円	34.9万円
月々の支払い額	6.7万円	初回：9.2万円 2回目以降：6.7万円

※ 税込表記、100円単位切り捨て
※ 実際に購入する車やプランによって返済額は異なる場合がある
※ マイカーローンは頭金を車両本体価格＋諸費用から頭金を差し引いた金額の借り入れを想定

金利5.7％のマイカーローンよりも、オトロンの自社ローンプランの方が6,000円安い結果になった。

金利5.7％といえば、信販系のマイカーローン（ディーラーローン）でも標準的な金利水準だ。たとえば、トヨタ公式サイトの見積もりシミュレーションでは7.8％が提示され、ホンダのローン金利は5.5％となっている。

自社ローンであるオトロンが、マイカーローンと同水準のサービスとして利用できるのは非常に驚きだ。

オトロンは金利ゼロだから高いほどお得になる

マイカーローンの利息は「元金×金利」で計算される。つまり、「高い車を買うほど利息も増える」ため、高額な車を買う際は注意が必要だ。

一方、オトロンの分割事務手数料は車の購入金額にかかわらず一定であるため、「高い車を買うほど（相対的に）お得になる」という仕組みがある。

＼車の購入金額に対する1ヶ月あたりの手数料・利息／

	100万円	200万円	300万円	400万円
オトロン	車の購入金額にかかわらず1ヶ月あたり7,150円
マイカーローン （金利5.7%）	2,500円	5,020円	7,540円	10,040円

※ マイカーローンは利息総額を支払い回数（48回）で割った金額

このように、マイカーローンは車の購入金額が高いほど利息が増える。これに対して、オトロンは車の購入金額にかかわらず分割事務手数料が一定だ。したがって、高い車を買うほどオトロンは、マイカーローンに比べてお得に利用できることになる。

オトロンの申し込み手順

ここまでの内容で「オトロンっていいかも」と思えた人は、まずはオトロンの仮審査に申し込んでみてほしい。審査は最短15分で完了し、営業時間内（9:00〜18:00・月曜除く）であればほぼ確実に、審査結果を受け取れる。ここではオトロンの申し込み手順を紹介するため、参考にしてほしい。

1. 公式サイトから仮審査に申し込む

まずは、オトロンの公式サイトにアクセスし、「仮審査のお申込みはこちら」を押そう。

2. 仮審査に必要な情報を入力する

次に、仮審査の申込みページに移動したら、審査に必要な情報を入力しよう。

＜仮審査申し込みで入力する情報＞

氏名、メールアドレス、電話番号、生年月日、年収、最寄りの店舗、住所、オトロンを知ったきっかけ

※ 最寄りの店舗がなくてもオトロンの提携店舗は600店舗ほどあるため安心しよう

これらの情報を正しく入力したら、同意事項にチェックを入れて「仮審査に申し込む」を押そう。

以上で、オトロンの自社ローンの仮審査申し込みは完了だ。

3. 仮審査の結果を受け取り店舗に足を運ぶ

オトロンの自社ローンの仮審査の結果は、最短当日中に届く。

仮審査に無事通過した人は、最寄りのオトロン店舗（またはオトロン提携店舗）に足を運び、担当者と乗りたい車の商談を行おう。

来店当日に本審査を行うが、基本的には即日審査であるため、審査結果をすぐに受け取れる。

このとき、オトロンの自社ローンの利用にあたって、不安なことや疑問などがあれば、担当者に遠慮なく質問しよう。

4. 本契約を結び必要書類を提出する

オトロンの担当者との商談が固まったら、契約を進めよう。

収入証明書（給与明細など）の提出を求められることもあるため、事前に用意しておくといいだろう。

また、車を買うにあたって以下の書類が必要になるケースが多い。

• 運転免許証のコピー
• 住民票の写し（※）
• 印鑑登録証明書
• 車庫証明
• 記入・捺印した契約書類

※ 住民票原本に記載されている事項を写した書面であり、原本のコピーではない

オトロンの担当者の案内に従って、必要な書類を用意しよう。

5. 納車

オトロンの自社ローンの契約が完了すれば、あとは納車を待つだけだ。

遠方から車を購入した場合は、オトロンが自宅まで車を陸送してくれる（別途陸送費用がかかる）。

おわりに：金利ゼロのオトロンで念願の車を手に入れよう

本記事で紹介した内容をまとめる。

• 金利とは利息を計算する割合を示す数字のこと
• 金利が高いほど利息が増え返済額が高くなる
• 利息の計算方法＝元金×金利÷365日×利用日数
• マイカーローンの金利相場はサービスにより異なる
• オトロンは「金利ゼロ」で利用できるサービス
• 金利ゼロだが1ヶ月あたり7,150円の分割事務手数料がかかる
• MCCSプランは装置費用・取付費用・通信管理費が別途かかる
• 車の購入金額が高いほどマイカーローンと比べてオトロンはお得
• 300万円の車を購入するなら金利5.7％と同水準のサービスになる

オトロンなどの自社ローンは、ブラック（信用情報に傷がある人）を受け入れているサービスだ。そのため、ブラックを受け入れていないマイカーローンに比べると、支払い総額は基本的に高くなる。

しかし、本記事で紹介したようにオトロンの分割事務手数料は車の購入金額にかかわらず一定であるため、高い車を買うほどマイカーローンと比べてお得になる。ブラックでマイカーローンの審査に落ちてしまった人は、「自社ローン＝高い」という色眼鏡を外し、オトロンをぜひ利用してみてほしい。