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カーリースの審査とは?審査の流れやチェック項目、通りやすい人の特徴などを解説

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カーリースの審査とは?

カーリースの審査は、申込者の支払い能力を判断し、サービスの提供可否を判断するためにある。

審査は大きく分けて「仮審査」と「本契約審査」の2つだ。

審査の種類 審査内容 審査担当
仮審査 カーリースが利用可能かどうか、申込者の情報から簡易的に判断する カーリース会社
本契約審査 カーリース会社の担当者と商談後、実際に契約を結べるかどうか、申込者のクレヒス(信用情報)なども確認し、最終的な判断をする オートリース会社

仮審査では、申込者がカーリースを利用可能かどうかを、カーリース会社が審査する。

仮審査に通過し、カーリース会社の担当者と商談をしたのち、本契約審査を実施する。

本契約審査では、実際にリース契約を結ぶオートリース会社が、申込者の返済能力などを審査する。

本契約審査に通過した段階で、カーリース契約が成約されるのが一般的だ。

カーリースの審査の流れを知ろう

ここでは、カーリースの審査の、一般的な流れを紹介する。

1. カーリースの仮審査に申し込む

まずは利用したいカーリースの仮審査に申し込もう。

カーリースの公式サイトにアクセスしたら、乗りたい車と契約したいプランを選択し、「仮審査申し込み」などのボタンを押すと仮審査を申し込める。

SOMPOで乗ーるの仮審査申し込み画面
SOMPOで乗ーるより)

次に、仮審査に必要な情報を入力する。

たとえば、「SOMPOで乗ーる」の場合は、下記の情報入力を求められる。

カテゴリ 入力項目
基本情報 氏名、氏名(フリガナ)、生年月日、性別、郵便番号、自宅住所、自宅住所(フリガナ)、電話番号、メールアドレス、住宅の種類、住宅ローン・家賃負担の有無、居住年数、配偶者の有無、生計を同一とする家族の人数、世帯主との関係、職業、免許証番号
勤務先情報 勤務先名、勤務先名(フリガナ)、勤務先郵便番号、勤務先住所、勤務先住所(フリガナ)、勤続年数、所属部課(フリガナ)、電話番号、電話番号(内線)、職種、業種、従業員数、出向・派遣の有無、年収(税込)、請求書送付先

情報を正しく入力したら、入力内容を確認した上で、「申し込む」などのボタンを押して仮審査に進もう。

2. 仮審査の結果が届く

仮審査への申し込みが完了すると1〜3営業日ほどで、審査結果を伝えるメールが登録したメールアドレス宛に届く。

仮審査に通過した人は次のステップ(3. カーリース担当者と商談する)に進む。

審査結果メールに記載されているURLから日程調整を行うか、メールに直接返信し、担当者との商談日程を調整しよう。

「仮審査に通過するとカーリースの公式サイトで選んだプランにて契約」というわけではないので、安心してほしい。

3. カーリース担当者と商談する

事前に調整した商談日時になったら、カーリース担当者と商談しよう。

主な商談内容は次のとおりだ。

  • 乗りたい車種
  • 車のグレードやカラー
  • 装備したいオプション
  • 車の主な使用目的
  • 月間の走行距離制限
  • 残価設定
  • 月々の支払額
  • メンテナンスパックの加入
  • その他オプションの加入
  • 自動車保険(任意保険)の加入
  • 希望のナンバー
  • 販売店(ディーラー)の指定

これらの商談内容をカーリース担当者と固めていき、最終的な契約プランを立てていく。

商談はZoomなどを使ってオンラインで行うのが一般的だが、電話、メール、LINEに対応しているカーリースもある。

また、商談のときは申込時に入力した情報(年収・職業・住宅ローンの有無など)について、カーリース担当者から質問をされることがある。

4. 本契約審査に申し込む

カーリース担当者との商談で契約プランを立てたら、本契約審査の申し込みに進む。

本契約審査を実施するのはカーリース会社ではなく、「オートリース会社」だ。

オートリース会社とは実際にリースサービスを提供する会社のことで、カーリースの契約は、利用者とオートリース会社で結ぶことになる。

たとえば、「SOMPOで乗ーる」が提携しているオートリース会社は、株式会社オリコオートリースとプレミア株式会社だ。

株式会社オリコオートリース プレミア株式会社
設立日 2008年3月 2007年7月
資本金 2億4,000万円 15億1,500万円
事業内容 オートリース業務及びこれに付随する業務 ファイナンス事業を運営する企業グループの統括
オートクレジットを中心としたファイナンス事業及び各種サービスの提供
株主 株式会社オリエントコーポレーション
東京センチュリー株式会社
プレミアグループ株式会社
URL https://www.oal-net.co.jp/ https://www.premium-group.co.jp/

そのため、「SOMPOで乗ーる」の利用者が実際に契約を結ぶのは、上記2社のどちらかである。

月額料金は契約したオートリース会社から請求され、車検証の所有者欄は契約したオートリース会社名義となる。

ちなみに、オートリース会社はそれぞれ審査基準を公開していない。

そのため明確な審査基準はわからないが、一般的には次の5項目をチェックすると言われている。

  1. 本人または配偶者の年収
  2. 勤務に関する情報
  3. 金融資産の有無
  4. 金融機関からの借り入れ状況
  5. 信用情報(クレヒス)

これについては、「カーリースの審査でチェックされる5項目」の章で詳しく解説しているので、参考にしてほしい。

5. 本契約審査の結果が届く

本契約審査が完了すると、カーリース担当者から審査結果が伝えられる。

ちなみに、本契約審査後の契約プランの変更は、原則としてできない。

なぜなら、カーリース担当者との商談で立てた契約プランをもとに、本契約審査が行われるからだ。

契約プランの変更は、本契約審査のやり直しを意味する。

そのため、契約プランを変更したいときは必ず、「本契約審査に進む前」にカーリース担当者に伝えよう。

6. 必要書類を提出する

本契約審査に通過すると、カーリース会社またはオートリース会社から、契約書など各種書類が届く。

それらの書類を確認した上で必要事項に記入し、捺印したら書類を返送しよう。

また、契約書と一緒に下記の書類提出も必要だ。

必要書類 詳細
運転免許証のコピー 有効期限内のもの。変更事項が裏面に記載されている場合は、裏面のコピーも。
住民票の写し 役所等で取得できる「住民票原本に記載されている事項を写した証明書」のこと。住民票のコピーではない。一般的に取得から3ヶ月以内のもの。
印鑑登録証明書 役所に登録された印鑑(はんこ)を公的に認める書類。コピー不可。一般的に取得から3ヶ月以内のもの。
車庫証明書 車の保管場所があることを証明する書類。警察署で取得可能。カーリースの取得代行を利用できるが、自分で取得すれば代行費用を削減できる。軽自動車の場合は「保管場所届出」と呼ばれる。

以上の書類をすべて提出し、内容に問題がなければ契約(成約)に至る。

契約完了後、カーリース担当者と立てた契約プランに基づいて車が発注され、納車日などが決まる。

7. 車が納車される

以上のプロセスをもって、晴れて車が納車される。

納車場所は指定した販売店(ディーラー)が一般的だ。

ただし、カーリースによっては自宅納車に対応しているので、自宅納車を希望する人はカーリース担当者に相談してみよう。

カーリースと自動車ローンの審査の違い

ここでは、カーリースと自動車ローンの審査の違いを紹介する。

カーリース:車を貸し出すかどうかを審査

カーリースの審査では、「車を貸し出すかどうか」を判断する。

カーリースの仕組みを整理してみよう。

カーリースの仕組みを表すイラスト

カーリースは、利用者とカーリース会社が商談し、契約したい車種やグレード・カラー、オプションなどを決める。

ただし、実際にリース契約を結ぶのは利用者とカーリース会社ではなく、「利用者とリース会社(オートリース会社)」だ。

オートリース会社の本契約審査に通過すると、オートリース会社は利用者の希望通りの新車をディーラーから購入する。

そうして購入した新車を、リース契約にしたがって利用者に「貸し出す」のがカーリースの仕組みだ。

そのため、カーリースでは「お金を貸し出すサービス」ではなく、「車を貸し出すサービス」となっている。

オートリース会社は利用者に貸し出している車を担保にできるため、自動車ローンよりも「審査に通りやすい」と言われている。

自動車ローン:お金を貸し出すかどうかを審査

自動車ローンの審査では、「お金を貸し出すかどうか」を判断する。

一般的な自動車ローンの仕組みは以下のとおりだ。

一般的なカーローンの仕組みを表すイラスト

車の購入者が銀行などの審査に通過すると、銀行などはディーラーに対して車の購入代金を支払う。

銀行などは購入者とのローン契約に従い、車の購入代金と利息を足した合計額を、分割で支払ってもらう。

つまり自動車ローンは、「お金を貸し出すサービス」だ。

一般的な自動車ローンは与信取引(※)なので、担保がない(無担保ローン)。

そのため、自動車ローンはカーリースよりも審査基準が厳しく設定されている。

※ 相手に信用があると判断し、サービスを提供した後に代金を請求する取引

ディーラーローンはサービス内容が少し異なる

銀行などが提供する一般的な自動車ローンに対して、ディーラーローン(信販系自動車ローン)のサービス内容は少し異なる。

ディーラーローンの仕組みを表すイラスト

購入者が信販会社の審査に通過すると、信販会社はディーラーから新車を購入する。

信販会社は購入者とのローン契約に従い、車の購入代金と利息を足した合計額を、分割で支払ってもらう。

銀行などが提供する自動車ローンと大きく異なるのは、「ローン契約が終了するまで車が自分のものにならない」ことだ。

ディーラーローンで購入した車の、車検証の「所有者欄」はローン契約を結んでいる信販会社の名義になる。

国土交通省より)

車検証の「所有者欄」が自分名義にならないのは、カーリースも同様だ。

つまり、ディーラーローンは自動車ローンの一種ではあるが、どちらかというと、カーリースに近いサービスだと言える。

カーリース、自動車ローン、ディーラーローンの違い

カーリース、自動車ローン、ディーラーローンの違いをわかりやすくするため、それぞれの特徴を表にまとめておく。

比較項目カーリース自動車ローン(銀行系)自動車ローン(信販系)
頭金※1不要30〜100万円30〜100万円
ボーナス払い※1不要5〜10万円5〜10万円
金利なし1〜4%4〜9%
残価設定できるできないできる
車検費用月額料金に含められる自己負担自己負担
自動車重量税
自賠責保険
定期点検費用
自動車保険
総合コスト○〜△○〜△
車検証の所有者欄オートリース会社名義車の購入者名義信販会社名義
走行距離制限ありなしなし
契約満了時の対応※2返却する
再契約する
もらう
買い取る
なし所有者名義の変更
車のカスタム原状回復可能な範囲自由契約内容による
メーカー保証ありありあり
購入前の試乗販売店で試乗可能できるできる

※1 「定額カルモくん」が実施した新車ローンに関する調査を参考
※2 カーリースによって契約満了時の選択肢が異なる

カーリースの審査は総量規制の対象外

消費者金融やクレジットカードのキャッシングを利用したことがある人は、「総量規制」という言葉を聞いたことがあるだろう。

総量規制とは、「年収の1/3以上を貸し付けてはいけない」という、貸金業法上のルールだ。

総量規制のイラスト
貸金業者は年収の1/3以上を貸し付けてはいけない

消費者金融やクレジットカードのキャッシングで借り入れがある人は、「総量規制に抵触しないか」と心配しているだろう。

しかし、カーリースは総量規制の対象外なので安心してほしい。

カーリースはお金ではなく「車を貸し出すサービス」だ。

さらに、オートリース会社は貸金業者に該当しないため、総量規制の対象にならない。

ちなみに、自動車ローンのうち銀行系自動車ローンは総量規制の対象外だが、ディーラーローン(信販系自動車ローン)は対象になるケースもあるので注意しよう。

カーリースの審査でチェックされる5項目

ここでは、カーリースの審査でチェックされる5項目(※)を紹介する。

※一般的に「チェックされる」と言われている項目であり、カーリース会社やオートリース会社は審査項目を公表していない

1. 本人または配偶者の年収

1つめのチェック項目は「本人または配偶者の年収」だ。

カーリースは、新車の購入費用や税金、車検やメンテナンスなどの諸費用、これに手数料を加えたものを、契約期間に応じて分割払いするサービスだ。

そのため、カーリースの審査では「月額料金を継続的に支払う能力」を判断している。

本人または配偶者に十分な年収があるかどうかは、最重要項目と言っていい。

カーリースの審査に通る年収基準については、「カーリースの審査に通る年収基準は200万円以上」の章で紹介しているので、参考にしてほしい。

2. 勤務先に関する情報

2つめのチェック項目は「勤務先に関する情報」だ。

勤務先に関する情報とは、具体的に下記のような情報だ。

  • 勤務先名称
  • 勤務先住所
  • 勤務先電話番号
  • 従業員数
  • 所属部課
  • 職種
  • 業種
  • 雇用形態
  • 出向・派遣の有無

※これらは「SOMPOで乗ーる」で求められる勤務先情報、カーリース会社によって求められる勤務先情報は異なる

カーリースの契約は数年にわたるため、利用者が長期的に支払いできるかどうかをチェックしている。

勤務先情報をチェックすることで、「今後も安定した収入が見込めるか」を判断している。

そのため、勤務先の規模が大きく、勤続年数が長い人ほど審査に有利だと言える。

「パート・アルバイトや専業主婦(夫)だと審査に通らないの?」と不安になる人もいるだろう。

これについては、「カーリースの審査はパート・アルバイトの人や専業主婦(夫)でも通る」の章で紹介しているので、参考にしてほしい。

3. 資産の有無

3つめのチェック項目は「資産の有無」だ。

カーリースの審査でチェックされる 資産とは、一般的に「預金」や「不動産」をさしている。

「預金額が多い」「不動産を所有している」という人は、支払い能力が高いと判断されやすい。

ちなみに不動産は、住宅ローンの返済が残っていても、土地・住宅は資産とみなされる。

ただし、「預金額が多い」「不動産を所有している」からといって、必ず審査に通るわけではない。

カーリースの審査で最も重要なのは、「月額料金を継続的に支払う能力」だ。

そのため、資産の有無よりも年収や勤務先情報が重視される。

また、後述する「金融機関からの借り入れ状況」と「信用情報(クレヒス)」も重要なチェック項目だ。

4. 金融機関からの借り入れ状況

4つめのチェック項目は「金融機関からの借り入れ状況」だ。

「カーリースの審査は総量規制の対象外」の章では、「年収の1/3以上貸し付けてはいけない」という総量規制のルールはカーリースに適用されないと説明した。

しかし、カーリースの審査では金融機関からの借り入れ状況をチェックされるケースがある。

理由はやはり、「月額料金を継続的に支払う能力」を判断するためだ。

カードローンやクレジットカードのキャッシングなどを利用していると、その返済のために、生活費に充てられる資金が減る。

つまり、カーリースの月額料金に充てられる資金が減るので、借入額が多いほど、支払い能力が低いと判断されてしまうのだ。

ちなみに、住宅ローンも金融機関からの借り入れに該当するが、住宅ローンの返済中であっても不動産は資産とみなされる。

住宅ローンが残っていても、カーリースの審査に与える影響は小さいので安心してほしい。

5. 信用情報(クレヒス)

5つめのチェック項目は「信用情報(クレヒス)」だ。

信用情報とは、各種ローンやクレジットカードの申し込み、契約、借入・返済、支払いなどの履歴のことだ。

カーリースの審査ではこれらの信用情報を、支払い能力を判断するためのチェック項目としている。

日本で信用情報を管理している組織は、以下の3つだ。

3つの信用情報機関の説明

カーリースの本契約審査に申し込むと、オートリース会社は加盟している信用機関を通して、申込者の信用情報を照会している。

信用情報の仕組みを表すイラスト

さらに、3つの信用情報機関はそれぞれ情報共有しているため、オートリース会社は申込者のさまざまな信用情報を照会できる。

JICCより作成)

このようなシステムがあるためオートリース会社は、申込者の借り入れ状況などを自己申告に頼らず、客観的に判断できるようになっている。

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カーリースの審査に通る年収基準は200万円以上

カーリースの審査に通る年収基準は、「200万円以上」と言われている。

カーリース会社やオートリース会社は審査基準を公表していないため、明確な根拠はない。

あくまで通説として、年収200万円以上と言われているだけだ。

一方で、多くのカーリース会社が公式サイトにて、「年収基準は一般的に200万円以上」などと記載している。

一般的に、年収200万円以上が審査に通るための基準になるとされています。(定額カルモくんより)

一般的に年収は、支給額で200万円以上というのが審査の基準とされています。(ニコノリより)

年収に関しては「〇〇万円」という基準はないものの、ひとつの基準としては200万円以上といわれています。(コスモMyカーリースより)

年収が200万円に満たない場合は支払い能力に難があると判断されて利用を断られる可能性が高くなります。(グーネット定額乗りより)

一概に言えませんが新車カーリースを契約する場合、最低でも年収200万円は必要といわれています。(リースナブルより)

年収200万円以上という基準は通説ではあるが、多くのカーリースが公式サイトで記載していることから、信憑性の高い基準と言えるだろう。

ただし、年収が200万円以上あればどのような車種でも審査に通るわけではない。

収入に対して現実的な車種・契約プランを選ぶのが肝心だ。

これについては、「カーリースの審査に通る5つのポイント」の章で詳しく紹介しているので、参考にしてほしい。

カーリースの審査はパート・アルバイトの人や専業主婦(夫)でも通る

「パート・アルバイトや専業主婦(夫)だと審査に通らないの?」と、心配している人もいるだろう。

結論から言って、カーリースの審査はパート・アルバイトの人や、専業主婦(夫)でも通る。

たとえば、パート・アルバイトの人は年収200万円に達していなくても、月額料金の低い車種・プランを選べば、審査に通る可能性がある。

以下は「SOMPOで乗ーる」にて、「ホンダ N-BOX」を9年契約で利用した場合の料金シミュレーションだ。

SOMPOで乗ーる
月額料金26,290円
期間総額2,839,320円
契約プラン
車種ホンダ N-BOX
グレード2WD ガソリン
カラークリスタルブラック・パール
追加オプションカーナビETCフロアマット
契約年数9年
メンテナンスパック※ライトメンテ
走行距離制限54,000km/9年

SOMPOで乗ーるのメンテナンスパックの詳細を見る

このように、車両価格の安い軽自動車を選び、契約期間を長期で設定し、走行距離制限を低めに設定すれば、月額料金を抑えられる。

これなら、年収200万円に達していないパート・アルバイトの人でも、審査に通る可能性がある。

ただし、カーリースによっては「連帯保証人を付けること」を条件とするケースがあると覚えておこう。

自分の収入がない専業主婦(夫)については、配偶者に安定した収入があれば、審査に通る可能性が高い。

カーリースの審査に通る人の特徴

ここでは、カーリースの審査に通る人の特徴を紹介する。

毎月の収入が安定している

毎月の収入が安定している人は、月額料金の支払い能力が高いと判断されやすい。

そのため、パート・アルバイトの人であっても毎月の収入が安定していれば、カーリースの審査に通る可能性がある。

専業主婦(夫)は、配偶者の毎月の収入が安定してると、カーリースの審査に通る可能性が高い。

勤続年数が長い

勤続年数が長い人は、月額料金の支払い能力が高いと判断されやすい。

住宅ローンなどの審査では、「勤続年数の長さ」が重点的にチェックされる。

以下のグラフは、国土交通省の「民間住宅ローンの実態に関する調査(令和5年版)」からわかる、銀行や信用金庫などが審査のときに重視しているチェック項目だ。

住宅ローンの審査項目一覧
国土交通省より作成)

勤続年数は、年収の次に重視されているチェック項目だとわかる。

カーリースの審査においても、勤続年数が長い人は、月額料金の支払い能力が高いと判断されやすい。

ただし、カーリースは銀行や信販会社の自動車ローンよりも審査に通りやすいと言われている。

目安としては、「1年以上」の勤続年数があれば十分だ。

パート・アルバイトの人であっても、勤続年数が1年以上なら審査においてプラス評価になるだろう。

専業主婦(夫)は、配偶者の勤続年数が重視される。

返済や支払いの延滞がない

返済や支払いの延滞がない人は、カーリース会社やオートリース会社からの信用を得やすい。

住宅ローンやクレジットカードの利用など、他社での借り入れがあっても、毎月きっちり返済や支払いを行っていれば、カーリースの審査でマイナス評価にならない。

むしろ、他社での借り入れがあっても返済や支払いを滞りなく行っている人は、良質な信用情報を積み上げていると言っていい。

こうした人はカーリース会社やオートリース会社からの信用を得やすく、審査に通りやすい。

収入に対して現実的な車種・契約プランを選んでいる

収入に対して現実的な車種・契約プランを選んでいる人は、カーリース会社やオートリース会社からの信用を得やすい。

たとえば、年収300万円の人が月額10万円もするような車種・契約プランを選ぶのは、現実的ではない。

では、収入に対して月額料金をいくらに設定すれば、現実的だと言えるのか。

当サイトでは年収に対して「0.00833」をかけた金額を、カーリースの月額料金として推奨している。

この計算式をもとに、年収額ごとの理想の月額料金を早見表にしてみた。

年収額理想的な月額料金年収額理想的な月額料金
240万円19,990円640万円53,310円
260万円21,650円660万円54,970円
280万円23,320円680万円56,640円
300万円24,990円700万円58,310円
320万円26,650円720万円59,970円
340万円28,320円740万円61,640円
360万円29,980円760万円63,300円
380万円31,650円780万円64,970円
400万円33,320円800万円66,640円
420万円34,980円820万円68,300円
440万円36,650円840万円69,970円
460万円38,310円860万円71,630円
480万円39,980円880万円73,300円
500万円41,650円900万円74,970円
520万円43,310円920万円76,630円
540万円44,980円940万円78,300円
560万円46,640円960万円79,960円
580万円48,310円980万円81,630円
600万円49,980円1,000円83,300円
620万円51,640円1,020万円84,960円
理想的な月額料金=年収×0.00833(1円単位切り捨て)

月額料金を無理なく支払い続けられる金額設定になるので、これらの金額を参考にカーリースの車種・契約プランを選んでみてほしい。

カーリースの審査に通らない人の特徴

ここでは、カーリースの審査に通らない人の特徴を紹介する。

収入が不安定

収入が不安定な人は、カーリスの審査に通らない可能性がある。

理由は、「月額料金の支払い能力が低い」と判断されやすいためだ。

そのため、フリーランスや季節労働者は、カーリースの審査において不利になる可能性がある。

ただし、収入が不安定な人でも連帯保証人を付ければ、審査に通る可能性が高まる。

金融機関からの借り入れが多い

金融機関からの借り入れが多い人は、カーリスの審査に通らない可能性がある。

「カーリースの審査は総量規制の対象外」の章では、「年収の1/3以上貸し付けてはいけない」という総量規制のルールはカーリースに適用されないと説明した。

そのため、金融機関からの借入額が年収の1/3に近い人がカーリースを契約しても、法的な問題はない。

しかし、金融機関からの借り入れが多い人は「支払い能力が低い(契約するリスクが高い)」と見なされ、審査に通らない可能性がある。

信用情報(クレヒス)に傷がある

信用情報に傷がある人は、カーリスの審査に通らない可能性がある。

信用情報に傷がつく行為とは、次のようなものだ。

信用情報に
傷がつく行為
詳細
返済・支払いの延滞 ローンの返済、クレジットカードやスマホ代金の支払いを延滞すると、その情報は信用情報機関に1年間登録される。3ヶ月以上の返済・支払いの延滞は事故情報として5年間登録される。
多重申し込み クレジットカードやカードローンなどのサービスに、短期間で複数申し込みをしていると、契約リスクが高いと判断されいやすい。
債務整理 借り入れの減額や支払い猶予を持たせるための債務整理を行うと、事故情報として信用情報機関に5年間登録される。
自己破産の申し立て 裁判所にすべての債務を免除してもらう自己破産を申し立てると、事故情報として信用情報機関に5年間または7年間登録される。
特定調停の申し立て 借り入れの減額や支払い猶予を持たせるための特定調停を申し立てると、事故情報として信用情報機関に5年間登録される。
個人再生の申し立て 裁判所に借り入れを大幅に軽減してもらえる個人再生を申し立てると、事故情報として信用情報機関に5年間登録される。
サービスの強制解約 返済・支払いの長期延滞などの理由により、サービスを強制解約されると、事故情報として信用情報機関に5年間登録される。
その他 ローン会社等が債権回収や保証履行(保証会社が借り入れを弁済)を行うと、事故情報として信用情報機関に5年間登録される。

過去にこれらの行為によって信用情報に傷がついていると、カーリースの審査に通りにくくなるので注意しよう。

自分の信用情報がどのように登録されているかは、信用情報機関に情報開示を請求できる。

※情報開示には500〜1,000円の手数料がかかる

収入に対して高額な車種・契約プランを選んでいる

収入に対して高額な車種・契約プランを選んでいる人は、カーリスの審査に通らない可能性がある。

たとえば、年収300万円の人が月額10万円もするような車種・契約プランを選ぶのは、現実的とは言えない。

カーリース会社やオートリース会社から「支払い能力が低い」「計画性が低い」と判断されるので、注意しよう。

収入に対する現実的な車種・契約プランについては、次章の「カーリースの審査に通る5つのポイント」で解説する。

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カーリースの審査に通る5つのポイント

ここでは、カーリースの審査に通る5つのポイントを紹介する。

1. 収入に対して現実的な車種・契約プランを選ぶ

1つめの審査に通るポイントは、「収入に対して現実的な車種・契約プランを選ぶ」だ。

カーリースの審査に通るためにはまず、収入に対して現実的な車種・契約プランを選ぶ必要がある。

具体的には、「毎月無理なく月額料金を支払っていける金額」を設定することだ。

そこで、「年収×0.00833」で算出した金額を、月額料金の目安として考えてほしい。

この計算式をもとに、年収額ごとの現実的な月額料金を早見表にしてみた。

年収額理想的な月額料金年収額理想的な月額料金
240万円19,990円640万円53,310円
260万円21,650円660万円54,970円
280万円23,320円680万円56,640円
300万円24,990円700万円58,310円
320万円26,650円720万円59,970円
340万円28,320円740万円61,640円
360万円29,980円760万円63,300円
380万円31,650円780万円64,970円
400万円33,320円800万円66,640円
420万円34,980円820万円68,300円
440万円36,650円840万円69,970円
460万円38,310円860万円71,630円
480万円39,980円880万円73,300円
500万円41,650円900万円74,970円
520万円43,310円920万円76,630円
540万円44,980円940万円78,300円
560万円46,640円960万円79,960円
580万円48,310円980万円81,630円
600万円49,980円1,000円83,300円
620万円51,640円1,020万円84,960円
理想的な月額料金=年収×0.00833(1円単位切り捨て)

これらの月額料金を参考に、カーリースの車種・契約プランを選ぶと、毎月無理なく支払っていける金額を設定できる。

2. 頭金を入れて支払い総額を抑える

2つめの審査に通るポイントは、「頭金を入れて支払い総額を抑える」だ。

多くのカーリスは、「初期費用ゼロで新車に乗れる」を売りにしているが、頭金を入れることもできる。

頭金を入れるとカーリースの支払い総額を抑えられるため、審査に通りやすくなると考えていい。

カーリースの料金体系イラスト頭金入り

「頭金を入れるほどの余裕資金がある」と判断され、審査のプラス評価になる可能性もあるだろう。

また、頭金を入れると「月額料金が安くなる」という副次的なメリットもあるので、無理のない範囲で頭金を入れることを検討してみよう。

3. 連帯保証人を付ける

3つめの審査に通るポイントは、「連帯保証人を付ける」だ。

カーリースの審査は、連帯保証人を付けることで通過率がアップする。

また、人によっては、カーリース契約の条件として「連帯保証人を付けること」を提示される場合がある。

「連帯保証人を付けること」を条件として提示されやすいのは、次のような人だ。

  • パート・アルバイトで生計を立てている人
  • 現時点で無職であり安定した収入がない人
  • 現職における勤続年数が短い人
  • 金融機関からの借り入れが多い人
  • フリーランスや個人事業主
  • 一人暮らしをしている学生

たとえ正社員であっても、「勤続年数が短い」「金融機関からの借り入れが多い」などの理由で、「連帯保証人を付けること」を提示されるケースがある。

ちなみに、通常の保証人と連帯保証人には次のような違いがある。

保証人と連帯保証人の違いを表すイラスト

連帯保証人の責任は連帯保証人よりも重いため、親や兄弟、子供に依頼するのが一般的だ。

ただし、親族であっても配偶者や同居している人は、連帯保証人にはなれないので注意しよう。

4. 審査に通りやすいカーリースを選ぶ

4つめの審査に通るポイントは、「審査に通りやすいカーリースを選ぶ」だ。

カーリース各社は審査基準を公開していないため、審査の通りやすさを明確に比較することはできない。

ただし、「審査に通りやすい」と自称しているカーリースはいくつか存在する。

それらのカーリースを選ぶことで、審査の通過率をアップできる可能性がある。

上記2社のカーリースについては、次章の「審査に通りやすいカーリース2選」で紹介しているので、参考にしてほしい。

5. 金融機関からの借り入れは可能な限り返済する

5つめの審査に通るポイントは、「金融機関からの借り入れは可能な限り返済する」だ。

「カーリースの審査は総量規制の対象外」の章では、「年収の1/3以上貸し付けてはいけない」という総量規制のルールはカーリースに適用されないと説明した。

しかし、金融機関からの借り入れが多い人は「支払い能力が低い(契約するリスクが高い)」と見なされ、審査に通らない可能性がある。

逆を言えば、金融機関からの借り入れを可能な限り返済すれば、カーリースの審査に通る可能性がアップする。

「金融機関からの借り入れが年収の1/3に近い」という人は、無理のない範囲で返済を行ってから、カーリースの審査に申し込んでみよう。

審査に通りやすいカーリース2選

ここでは、「審査に通りやすい」ことを公式サイトで自称しているカーリースを、2社紹介する。

審査通過の可能性を少しでも上げたい人は、ここで紹介する2社のカーリースに申し込んでみよう。

1. ニコノリ

おすすめポイント

  • 審査に不安な人でも通過率が高い
  • 最短2週間で新車に乗れる

おすすめ度 :★★★★・
ラインナップ:国産全車種
月額料金参考:25,256円(※)
公式サイト :https://www.niconori.jp/

※「ホンダ N-BOX」2WD ガソリンを5年契約した場合、オプション・メンテナンスプランなし、バックカメラ標準装備、走行距離制限 500km/月(記事制作時点の情報)

『ニコノリ』は審査に通りやすいことを自称しているカーリースだ。

実際のところ、ニコノリは4社のオートリース会社と提携しているため、審査に通る可能性はその分高くなる。

ただし、契約するオートリース会社によって月額料金が変わる可能性があることに注意してほしい。

また、ニコノリは全国のディーラーとの提携により、新車を短期間で納期できるシステムを構築している。

運が良ければ2週間ほどで納車されるので、車を急ぎ必要としている人におすすめだ。

2. 定額カルモくん

おすすめポイント

  • Google口コミで高評価(4.3)の人気カーリース
  • リース専用の自動車保険(任意保険)で安心感アップ
  • 7年以上の契約で「もらえるオプション」に加入できる

おすすめ度 :★★★★・
ラインナップ:国産全車種
月額料金参考:31,910円(※)
公式サイト :https://carmo-kun.jp/

※「ホンダ N-BOX」2WD ガソリンを5年契約した場合、オプション・メンテナンスプランなし、バックカメラ標準装備、走行距離制限 1,500km/月(記事制作時点の情報)

『定額カルモくん』は1〜11年まで、1年単位で契約できるカーリースだ。

ナイル株式会社とオリックス自動車株式会社の提携サービスなので、「大手が提供している」という安心感がある。

メンテナンスの依頼先は、全国に30,000店舗以上ある提携店から自由に選べるため、自宅に近いところで車検や定期点検を受けられる可能性が高い。

また、カーリースに特化した定額カルモくん独自の自動車保険(任意保険)を提供しているのも特徴だ。

おわりに

本記事で解説した内容をまとめる。

  • 仮審査はカーリース会社が実施するもの
  • 本契約審査はオートリース会社が実施するもの
  • カーリースの審査は自動車ローンの審査より通りやすい
  • カーリースの審査は総量規制(※)の対象外
  • カーリースの審査では年収、勤務先、資産の有無、借り入れ状況、信用情報を主にチェックしている
  • カーリースの審査に通る年収基準は「200万円以上」
  • カーリースの審査はパート・アルバイトの人や専業主婦(夫)でも通る
  • 審査に通りやすいカーリースは「ニコノリ」「定額カルモくん」

※「年収の1/3以上貸し付けてはいけない」という貸金業法のルール

カーリースの審査は決して厳しいものではない。

少額でも安定した収入があり、金融機関からの借り入れが少なく、信用情報の傷がなければ、審査に通る可能性は高いだろう。

過去の自動車ローンの審査に落ちたことがある人、「どうせ審査に通らない」と新車購入を諦めていた人などは、カーリースの審査にぜひ申し込んでみてほしい。

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