自社ローンの利用を検討している人なら、下記のような声を一度は見聞きしたことだろう。
「自社ローンはやばい」
「自社ローンは絶対にやめとけ」
実際のところ、自社ローンを利用して怖い思いをした人もいる。
そこで本記事では、自社ローンの本当にあった怖い話を紹介する。
その上で、自社ローンは本当にやばいサービスなのか、本当に信用できる自社ローンはどれかを紹介するため、ぜひ参考にしてほしい。
自社ローンの怖い話1. 事故車と告知せずに買わされた

過去にクレジットカード支払いを何度か延滞したことで、信用情報に傷がついていたTさんは、自社ローンでの中古車購入を検討していた。これまで車を持ったことがないTさんは車に対しては無知であり、特に調べるわけでもなく、近所で自社ローンを取り扱っている販売店で中古車を購入。2年後、車検のために別の中古車販売店の整備工場に車を任せたTさんは、「これ事故車ですよ」と衝撃の事実を聞かされる。整備士によれば、車の足回り(主にシャフト)に重大な歪みがあるとのこと。Tさんは車を購入した販売店に問い合わせたが、事故車とは認めず、結局Tさんは数十万円の整備費用を支払うことになった。
自社ローンは、実に多くの中古車販売店が提供しているサービスだ。
残念なことに、すべての中古車販売店が真っ当なサービスを提供しているわけではない。
中古車販売店の中には、Tさんのケースのように事故車をそうとは言わずに販売するケースもある。
非常に悪質なケースではあるが、一度納得して契約・購入した中古車の整備費用を、後から支払えと言っても「知らぬ存ぜぬ」を通されるだけだ。
事故車の他にも、冠水車(水没車)をそうと言わずに販売したり、走行距離メーターを改ざんして販売したり、悪質な中古車販売店は手段を選ばずに利益を得ようとする。
Tさんのようなケースを避けるためには、自社ローンの利用うんぬんではなく、「真っ当なサービスを提供している中古車販売店を選ぶポイント」を知ることが大切だ。
自社ローンの怖い話2. 車両代金を支払った後に連絡が取れない

事業に失敗し、債務整理によってブラックになってしまったOさん。しかし地方での暮らしは車が必須であるため、Oさんは自社ローンでの中古車購入を検討。後日、とある中古車販売店のSNS投稿の内容に惹かれ、連絡を取る。債務整理をしたこと、頭金を10万円しか用意できないことを伝えたにもかかわらず、快く審査に通してくれた。これに舞い上がってしまったOさん。契約はとんとん拍子で進み、頭金を支払い、2週間後の納車を待つだけだった。しかし、予定日に車は納車されず、中古車販売店からの連絡もない。不安になり中古車販売店に電話をかけると、「この番号は現在使われておりません」のアナウンスが虚しく響いた。
信用情報機関の一つであるCICの統計データによれば、信用情報に事故情報(返済滞納や債務整理などの情報)が登録されている人は319万人となっている。
ローン審査に通らず車を購入できない人の市場規模は3.8兆円にものぼる(※)。
※ 算出式:事故情報登録人数×免許保有率×自動車平均購入金額
この市場を土壌として現在急成長しているのが、自社ローン・信用回復市場だ。
そうした急成長市場で注意しなければならないのが、「詐欺による金銭の搾取」である。
OさんがSNS投稿を通じて出会った中古車販売店は、小さな会社ではあるが、担当者の人当たりの良さから「信頼できそう」と感じていた。
また、Oさんには「債務整理でブラックになった負い目」と「審査に通してくれた喜び」から、当該中古車販売店をすっかり信用してしまった。
後々詳しく調べてみると中古車販売店としての実態は存在せず、警察に相談したところ詐欺だと判明した。
Oさんのように詐欺にあうケースは、決して珍しい話ではない。
また、詐欺ではないがじき倒産することを把握していながら頭金を支払わせ、倒産後に連絡が取れなくなる悪質なケースもある。
Oさんのようなケースを避けるためには、実態があり、なおかつ本当に信用できる自社ローンを選ぶ必要がある。
自社ローンの怖い話3. よくわからない費用が含まれている

社会人2年目のIさんは、「週末ドライブに出かけるため」の車を探していた。しかし、スマホ代金の支払いを何度か延滞したIさんの信用情報はブラックになっており、通常のマイカーローンの審査には落ちてしまった。やむを得ず自社ローンを利用したIさん。希望の車が見つかり、1ヶ月後には欲しかった車が無事納車された。「親に頼らず自分の車を買えた」ことに気分が上がったIさんは、納車後1週間後に帰省。両親にサプライズ報告をしたが、父親が「自社ローンとはいえ支払い額が高過ぎる」と疑念を持つ。後日、Iさんが父親に契約時の見積もり書を見せたところ、二重請求されている部分が2項目もあり、支払い額が大きく水増しされていた。
中古車販売はブラックボックスになっている部分が多い。
そのため、新車販売業界と比べると、中古車販売業界は悪質なサービスが横行しやすい構造となっている。
もちろん、9割以上の中古車販売店は真っ当なサービスを提供しているが、残念ながらそうではない中古車販売店が存在する。
Iさんは車の購入そのものが初めてであり、「社会人として誰にも頼らずに車を買う」ことを重視していた。
その結果、Iさんは見積もり書の不審点に気づかず、相場よりも高い金額で車を購入することになった。
Iさんの場合、中古車販売店に後日連絡をしたところ、「うっかりミス」として二重請求分の金額を返金してもらえた。
しかし、実際に「うっかりミス」だったかどうかは闇の中だ。
Iさんのようなケースを避けるためには、中古車購入の基礎知識を身につけるのではなく、「頼れる人に相談すること」がとても大切だ。
「自分の力だけで車を買いたい」という気持ちは素晴らしいが、騙されてしまっては元も子もない。
家族、友人、職場の同僚など、中古車を購入するときは信頼できる人に相談してみるといいだろう。
「気軽に相談できる人がいない」あるいは「それでも自分の力だけで車を買いたい」という人は、信用できる中古車販売店および自社ローンを利用しよう。
自社ローンはやばい・怖いサービスなのか?

自社ローンは、「ローン」という呼称はつくが、実際は中古車販売店が提供している分割払いサービスのことだ。
利用者は車両代金に手数料を加えた金額を、決められた回数に分割して支払っていく。
\自社ローンの仕組み/

銀行や信販会社が提供しているマイカーローンとの大きな違いは、「審査に通りやすい」ことだ。
\自社ローンとマイカーローンの違い/

※1 審査状況や利用するサービスによっては頭金・保証人を求められることがある
※2 完済後は名義変更を行うことで車の所有権を自分に移すことができる
そんな自社ローンはやばい・怖いサービスなのか?というと、決してやばい・怖いサービスではない。
ただし、悪質なサービスを提供している一部の中古車販売店が原因となり、「やばい・怖いサービス」という印象を与えているのは確かだ。
本来の自社ローンとは、「諸事情により信用情報がブラックになり通常のマイカーローン審査に通らない人」を助ける、救済的なサービスだ。
「車が必要なのにローン審査に通らず買えない」という人も、自社ローンなら審査に通り、車を買える可能性がある。
マイカーローンで車を買うよりも支払い総額は高くなるが、これは自社ローンが「未払いリスクを負っているため」だ。
自社ローンは、決してやばい・怖いサービスではないため、サービス選びさえ間違えなければ、本記事で紹介したようなケースは確実に回避できる。
やばくない!怖くない!本当に信用できる自社ローン5社

ここまで紹介した、「自社ローンの本当にあった怖い話」のようなケースに遭遇しないためにも、信用できる自社ローンを選ぶことが大切だ。
\信用できる自社ローン5社/
- オトロン
- 自社ローンの窓口
- じしゃロン
- げんき自動車
- カーリバ
各自社ローンの特徴を紹介するため、気になった自社ローンがあれば仮審査に申し込んでみよう。
1. オトロン

おすすめポイント
- 保証人不要で利用できるプランがある
- 3ヶ月間(3,000km以内)の無料保証つき
- 契約期間中のオイル交換無料(最大6回)
- 最低10万円の下取り保証あり
おすすめ度:★★★★★
審査通過率:95%以上
公式サイト:https://www.otoron.jp/
オトロンは、カー用品大手のオートバックスグループ(オトロンカーズ株式会社)が提供している自社ローンだ。
自社ローンとして全国展開しており、提携店舗数は約600店舗もある。
「本当に信用できる自社ローン」として真っ先におすすめしたいのがオトロンだ。
オトロンは「大手の子会社」という安心感だけでなく、契約特典が多くお得に利用できる自社ローンとなっている。
オトロンの契約特典
- 契約期間中のオイル交換無料(最大6回)
- 最低3ヶ月間(3,000km以内)の無料保証
- 最低10万円保証の下取りサービス
- 2台同時購入で10万円割引き
- 100項目以上の納車前点検を実施
- 最長120回払いのステップアップローン※1
- オートバックスオリジナルのカー用品プレゼント※2
※1 オトロンの自社ローンで車を買った人を対象としたローンサービス
※2 不定期のため契約期間によっては実施していない可能性がある
オトロンの「MCCSプラン」なら、保証人不要で利用できるため、保証人を立てられない人でも利用可能だ(GPS端末を取り付けない自社ローンプランもある)。
大手子会社の安心感とさまざまな契約特典に魅力を感じられたなら、オトロンの仮審査に申し込んでみよう。
2. 自社ローンの窓口

おすすめポイント
- 20秒で仮審査に通るかどうかがわかる
- 最大5社の自社ローンに一括審査依頼ができる
- 大手から地域密着点まで提携自社ローン多数
おすすめ度:★★★★★
審査通過率:95%
公式サイト:https://carhoo.co.jp/
自社ローンの窓口は、最大5社の中古車販売店に対して、自社ローンの仮審査を一括で依頼できるサービスだ。
加盟している中古車販売店は大手から地域密着店まで多数あり、審査に通る自社ローンを効率よく見つけられるのが大きなメリットだ。
自社ローンの窓口の加盟店一例
- スリークロス
- プレビアスオート
- 車のアウトレット
- カーボイス
- テラスプランニング
- ピースオート
※ 公式サイト掲載情報より
オトロンの審査に通らなかった場合は、第二候補として自社ローンの窓口に申し込むといいだろう。
ちなみに、自社ローンの窓口に加盟している中古車販売店には、頭金・保証人不要で自社ローンを提供している販売店が多い。
したがって、「まとまった資金を用意できない」「保証人を立てられない」という人も、自社ローンの窓口に申し込むといいだろう。
3. じしゃロン

おすすめポイント
- 最短2分で審査結果がわかる
- 返済中の税金・車検費用がコミコミ
おすすめ度:★★★★・
審査通過率:95%
公式サイト:https://carhoo.co.jp/
じしゃロンは、中古車販売大手であるガリバー系列(株式会社IDOM)の自社ローンだ。
オトロンと同じく、大手子会社が提供する自社ローンとして安心感がある。
じしゃロンの最大の特徴は、契約期間中の自動車税・自動車重量税と自賠責保険料、車検費用をコミコミで利用できることだ。
車の維持にかかる(駐車場・ガソリン・メンテナンス・消耗品・任意保険以外の費用)をフラットにできるため、毎月の支出計画が立てやすくなる。
ガリバーで中古車を探して乗りたい車が見つかった場合は、じしゃロンの自社ローンを利用するといいだろう。
4. げんき自動車

おすすめポイント
- 頭金・保証人は原則不要で利用できる
- 最長84回払いまで対応してる
おすすめ度:★★★★・
審査通過率:情報なし
公式サイト:https://www.genkimotor.com/
げんき自動車は、青森県青森市に本社を構える全国展開の自社ローンだ。
自社ローンの支払い回数は「最長48回(4年払い)」が基本だが、げんき自動車なら「最長84回(7年払い)」の支払回数に対応している。
支払い回数を増やすことで毎月の負担額を抑えられるため、「毎月の支払いを安く済ませる」ことを重視している人におすすめだ。
ただし、支払い回数が多いほど支払い総額は高くなるため、その点に注意しよう。
また、げんき自動車は注文販売(オークション)に対応している。
げんき自動車の在庫に乗りたい車がない場合は、希望条件を伝えればオークションサイトから条件に合った車を見つけてもらえる。
幅広い選択肢から乗りたい車を見つけたい人は、げんき自動車の仮審査に申し込んでみよう。
5. カーリバ

おすすめポイント
- 審査通過率が99.8%と非常に高い
- 頭金・保証人は原則不要で利用できる
おすすめ度:★★★★・
審査通過率:99.8%
公式サイト:https://car-revive.com/
カーリバは、東京都中野区に本社を置くリバイブ株式会社が提供している自社ローンだ。
審査通過率は99.8%と非常に高く、ほとんどの人がカーリバの審査に通っていることになる。
また、カーリバでは「頭金を用意できる」「1年以上の弁済実績がある」という条件をクリアすれば、高級車を購入できるカーリバプレミアムプランを利用可能だ。
げんき自動車と同じように、注文販売(オークション)にも対応しているため、審査通過が不安な人はカーリバを選ぶといいだろう。
おわりに

本記事で紹介した内容をまとめる。
<自社ローンの本当にあった怖い話>
- 怖い話1. 事故車と告知されずに買わされ、数十万円の修理費用を支払った
- 怖い話2. 契約後に連絡が取れず、詐欺により頭金の10万円を失った
- 怖い話3. 見積もり書の水増し請求に気づかず契約を結んでしまった
<本当に信用できる自社ローン5社>
- オトロン|オートバックス子会社の自社ローン
- 自社ローンの窓口|最大5社に一括審査申し込み
- じしゃロン|ガリバー系列の自社ローン
- げんき自動車|最長84回(7年払い)も可能
- カーリバ|審査通過率が脅威の99.8%
本記事を通して、「自社ローンはやばい・怖いサービスではない」ことを理解してもらえたのなら幸いだ。
本当に信用できる自社ローンを選べば、本記事で紹介したようなケースは避けられるだろう。
安心感を持って利用するためにも、まずは大手自社ローンの「オトロン」を優先的に検討し、仮審査に申し込んでみよう。